2014年度!有名アプリのDAU、MAU、アクティブ率まとめ
2014年度もあと1ヶ月ほどとなりましたね〜早いものです。そんな年末が近いからなのか、日々アプリビジネスに関する色々な相談を多数もらいます。ありがたい話っす。
そんな中で、2014年度を振り返る上でも、アプリビジネスをする上で、あらためて感覚値の認識を深めておきたいよね〜と思いまして、有名アプリのDAU、MAU、アクティブ率をまとめてみました。
アプリビジネスをする方は、ぜひ参考にしてみてください。
と言いつつ、結論から言うと、FULLER株式会社(http://fuller.co.jp/)さんの「App Ape Analytics」が今月中まで無料で一部のアプリの統計Dataを公開してくれているので、調べまくって、それを元にアクティブ度合いを分析してまとめみました!
こちらのツールですよ ⇒ http://analytics.appa.pe/index.html
ちなみに、FULLERさんのPRではないです〜(笑)
FULLERさん!情報公開について快く承認してくれてありがとうです!!
▼算出数値について
まず、あのfacebookもアクティブ指標として、MAUに対するDAUの比率を見ているらしので(参照記事)、に対するDAUの比率(以下「アクティブ率」と表記)を算出してみました。
また、アプリ所持ユーザー数とMAUの比率(以下「起動率」と表記)も算出してみました。
このあたりの数値感を知る事で、各アプリ内でのユーザーのアクティブ度とか依存度とか、ニーズとか、広告効果とか、展開の効果も見えてくるだろうという狙いです。
※前提
・以下表の不明は、無料版では、現状見れないアプリです。
・DAUは2014年9月中のDAUの波を元に、ざっくり平均DAUを算出しています。
(特定の日だけDAU多いとかは、エラー値にして省いています。)
・MAUは2014年9月時点のMAUを記述しています。最新の情報は有料版をご検討してあげてくださいw
・このツールは、あくまでAndroidアプリだけの傾向です。
・各アプリの詳細はApp Ape Analyticsで検索して見てくださいね。
1.海外ソーシャルプラットフォーム系
海外勢のソーシャルプラットフォーム系アプリを見てみみると、まず、Google+のMAUとDAUの差は、プリインストールの効果もあり、所持ユーザー数は多いみたいですが、アプリの起動率も、アクティブ率も非常に低くなっており、プリイン効果の強さは感じますが、使われてない感も半端ないです。
また、詳細ページで、それぞれの伸び傾向を見ると、微妙にfacebookのMAUが下がり傾向です。
9月度のDAUについても、日々じわじわ下がり続けているというのも非常に気になる傾向ですね。(⇒詳細画面)
ちょうど1年くらい前のアクティブ率は、全世界平均で60%という状況で(⇒参照記事)、現状は、日本だけで見て52%と少し少なくなってきているあたりも、伸びの鈍化が現れている感じです。
続いて、facebookには劣りますが、twitterの規模感も把握しておきたいところです。
やはり特徴としては、所持しているアプリの起動率の高さは、facebook以上であり、コアユーザーに使われている感を感じます。
あと、月のダウンロード数もfacebook以上なんですね。
ざっくりまとめると、facebook、twitterのアクティブ率(DAU/MAU)は50%越えという感じです。
2.国内SNS系
続いて国内系SNSについてです。
mixiが、色々と言われ続けてきていますが、MAUは他のSNSより高い状況であるというのは興味深いですね。
ただ、アクティブ率を見ると、Mobageが圧倒的に高い状況。よりMobageには高アクティブなゲームユーザーが集まっているのが分かってきます。
一方でGREEのアクティブ率がMobageと比べて大きく低いのは、やはり気になるところですね。
起動率を見ても、GREEの方が少ない状況、かつ、DAUはMobageの方が倍近い状況であり、この差は非常に気になるところですね。
ただ、詳細を見て行くと、どこの国内SNSもMAUは下がり傾向であり、mixiがより顕著に下がってきています。
あと、Amebaは、女性が7割と女性が非常に多いPFになっているのも、やはりあらためて特徴的ですね。
(各アプリ詳細、MAUの推移は、ツールで検索してみて詳細を見てみてください)
海外と国内のSNS系を比較すると、DAU規模だけでなく、アクティブ率的にも、Mobage以外は随分低い状況です。
3.メッセンジャー系
メッセンジャー系アプリについては、やはり国内ではLINEが圧倒的にリーチしており、アクティブ率についても異様です。アクティブ率70%越えって、、本当、半端ない利用度です。
そんな状況ですが、まだ、DL数も多いんですよね。1ヶ月40万DL近くいくということなので、1日Androidだけで1万DL以上近くされているわけですよ。すごっ。。。
でもって、侮ってはいけない!と思ったのは、spモードメール!
ドコモのスマホへのプリイン効果で所持ユーザーは多いのはもちろん、利用もされていますね〜。起動率はLINEにも負けない規模です。
ただ、やはりDAUは、LINEよりは随分低い感じです。チャットベースのコミュニケーションで普及したLINEの利用さが、ここを見ていても感じれる情報です。
続いて、Facebook Messengerは、8月にメッセージをアプリで送る場合には、メッセンジャーが強制使用になってから(=メッセンジャーのアプリのインストールが必要)、色々と炎上もしていましたが、結果MAUは確かに詳細をみても急激に上がっています。
が、DAUはそこまで上がっていないという状況であり、15%というアクティブ率になっています。
この辺りが、今後どれぐらい伸びてくるのか?は気になるところですね。
また、思うのは、facebookのメッセージは、仕事関係でのやりとりで利用する人がよりアクティブそうなイメージもありますので、PCでの利用率が高いのではないかな?と思ったりもしますので、その辺りの影響もあるとは思います。
コミュニケーション内容が、ビジネスライクかプライベートライクか?
という違いによって、アクティブ率の差異はうまれるよな〜と思うのは、Skypeのアクティブ率や起動率を見ていても現れているのは感じるところですね。
4.ニュース系
※一部検索結果が無料版では見れないのですが、以下記事にMAUだけ紹介されているので、表には追記しています。http://appmarketinglabo.net/appape-analytics/
まず、プリイン効果で所持ユーザー数が多い「iチャネル」
他ニュースアプリにくらべるとアクティブ率、起動率は非常に低いですが、それでもDAUは一番多い状況なんですね。
知らなかった〜〜w。それはそれで、興味深い情報ですね。
続いてスマートニュース、グノシーの比較について、一番気になったのは、アクティブ率の部分ですね。よりグノシーの方が、DAUもアクティブ率も高いあたりは、ファンユーザーが固定化もされている感はあるかもしれないですね。ま〜9月時点での話ですので、その後傾向は変わっているかもしれませんが、この違いは認識しておきたいところです。
あと、LINE NEWSが、どのニュースアプリよりも高アクティブであり、アプリ所持者の起動率も高い事は、あらためて認識しておきたいところですね。
でもって、あまりニュース系のアプリのカテゴリでは紹介されることがない、NAVERまとめリーダーについても、調べてみました。配信されてくる情報的にはニュースではないかもしれないですが、キュレーション情報を見ているユーザーの規模は、DAU:22万人、MAU:56万人と結構な規模です。
5.フリマ系
※一部検索結果ない模様ですので、以下記事よりMAUだけ抜粋して記入
http://appmarketinglabo.net/appape-analytics/
続いてフリマアプリの比較をしようと思ったのですが、無料版では見れる情報が少なすぎるので、分析はやめて。ECアプリを以下で比較してみました。
6.EC系
楽天 vs Amazonの競っている感は、アプリ上でもそうですね。非常に僅差ですね。
楽天は女性が少し多め、Amazonは男性多めという傾向の違いはある模様ですが、今のせめぎ合いが非常に今後に左右する状況なのでしょうね。
ざっくり、EC系のアクティブ率は、20%行けば良いぐらいという感じですかね。
意外なところで、ヤマダ電機も取り上げてみました(ECじゃないと言われそうですが、、、)
DAUとMAUの差が激しいっすが、詳細をみると、土日にDAUの波も激しいです。
DAUの波は、ポイント特典などの効果なのでしょうね。
所持ユーザー数が多いのは、各店舗でのアナログなアプリインストール告知の賜物もあるのでしょうね。それはそれで凄いです。
7.マンガ系
続いて、漫画系アプリについてです。
comicoのMAUの伸びがすごいっすね。CM効果とかだけではなく、純粋に勢いを感じる程です。(⇒詳細情報)
dブックマイ本棚はプリイン効果で所持数757万もあるが、起動率もアクティブ率も低く
うまく機能していないのはもったいないとは思いますが、プリインでのDL数規模は凄いっすな。
ザックリまとめると
漫画系PFのアクティブ率(DAU/MAU)は40%前後。
所持アプリの起動率は75%前後。といったところみたいです。
8.写真撮影・加工・デコ系とか
InstagramのMAUの推移を見ると、まだ伸び傾向ですね。(⇒詳細情報)
やはり、他写真系アプリと違い、コミュニティ空間が出来上がっている部分は強いですね。
アクティブ率も他アプリより高く、日々使っているユーザーの動向が見えてくる感じですね。
他の写真系アプリは、基本、LINE Camera以外はMAUは下がり傾向であり、写真加工系アプリなどを必要とするユーザーリーチの頭は見えている感じなのでしょうね。と思う動向です。
ザックリ言うと、
写真系アプリは、コミュニティが機能していない写真加工などがメインのアプリは
アクティブ率が10%行けば良いくらいで、起動率は50%行けば良い くらいといったところでしょうかね。
写真系ではないですが、加工・デコ系という意味で
「みんなの顔文字キーボード」「プリ画像」「LINE DECO」の情報も調べられたので紹介すると
プリ画像は、DAUが約30万近い状況で、なかなかの規模なんですね〜。
確かに、iOSでもランキング見ていると比較的上位に来る時もあるんですよね〜
また、コミュニティ部分が、うまく機能している感もあり、アクティブ率の向上にも繋がっている感はありますね。
LINE DECOについてはCocoPPaと比較したかった。。。とも思うのですが、LINE本体との親和性も高いですし、スマホのデコ系では、LINE DECOの存在は、起動率を見ていても強うそうだよなと思いますね。
9.動画系
Googleのプリイン効果でのGoogle Play ムービーの所持数とDAU・MAUの関係は興味深い。。。
というか使われていませんね。
で、niconico、ツイキャスが動画系では、やはり起動率、アクティブ率が高いですね〜。
やはりコミュニティが生まれている強さが、写真系アプリ同様ありますね。
一方で、動画コンテンツ配信PF系は、やはりコンテンツ力なんでしょうね。
huluが規模が小さいモノのより魅力的なコンテンツが提供できているのか、他より少しアクティブ率が高いユーザーを囲い込めている感はありますね。
ざっくり言うと、動画系アプリは
動画コンテンツ配信PF系が、アクティブ率が10%いけば良い方で、
動画コミュニティ系が、アクティブ率20%いけば良い方といった感じでしょうか。
10.音楽プレイヤー系
何かをしながら聴いているという使い方の人って多いんでしょうね。
動画系よりも、起動率もアクティブ率も高いのが、その辺りを物語っているように思います。
また、DAUも結構な規模です。利用ニーズが高いのでしょうね。
iOSでも、Youtubeの動画の音源だけを利用して音楽プレイヤー化するアプリが、多数出ており、ランキングでも上位にランクインしていますが、この利用ニーズの高さと、アクティブ率の高さが、このアプリが出回っている理由のようにも、あらためて思います。
11.出会い系
ない。。。見たかったな。。。
pairsとか、omiaiとか。。
12.ツール系色々
天気系は、ウェザーニュースがよりアクティブ率が高いですね。(こちらもコミュニティっぽいのありますよね。確か)。アクティブ率50%近いということで、2人に1人くらいは、毎日のように見ているんですかねー。
同様に、カレンダー系アプリ「かわいいカレンダー」、目覚まし系アプリ「スマートアラーム」も50%を越える高いアクティブ率ですね。2人に1人くらいは毎日利用している感じでしょうかね。
ライトとかQRスキャナー系アプリって、どれぐらい利用されているのか?
って個人的には疑問だったのですが、アクティブ率は5〜10%という感じですね。
やはり、そこまで高くないって感じですね。
ザックリまとめると、毎日利用ニーズがあるツール系アプリは、アクティブ率50%越えを目指したいところ。なんでしょうね。
13.その他色々気になるアプリ
やはり、Yahooの凄さを感じる数値ですね。所持している人の92%が月に1度は起動しているというこで、LINEに近い起動率です。
クックパッドのDAU:84万人と、この規模も中々すごい規模ですね。アクティブ率20%近いということで、5日に1回くらいレシピみているんですかねー
あと、個人的には、プリイン効果で所持ユーザー数が多い、Gガイド番組表のDAU規模感なども、興味深く思いました。
14.ソーシャルゲーム系
最後に、ゲーム系アプリはDAU順に並べてみました。
DLの規模感的には、Androidだけの話ですが、
パズドラ:モンスト:黒猫:白猫=8:4:2:1 といったDAU規模感の比率ぐらいですかね。
ざっくり、ゲーム系アプリでの、アクティブ率(DAU/MAU)は、30%以上は目指したいところといった感じでしょうか。
まとめ、最後に
全体的に、Googleさんのプリイン効果と、ドコモさんのスマホのプリイン効果の所持数、起動率、アクティブ率の効果も少し見えてきて興味深かったですね。
あくまでAndroidアプリだけの傾向ですが、感覚値としては、端末台数的には近々ではAndroidが出荷が多い。でもアクティブ数的にはiOSが多くて、結果、総流通DL規模的には同じくらいってな感じですので
★DL規模が同じくらいとかは、AppAnnieさんの以下資料参照ください。
http://clearslide.com/view/mail?iID=5NTP28SVUFQH4RM9LTXX
AppAnnieさんの講演資料情報。これのP18。この講演資料も良いですね!
(PS:AppAnnieさんに個人的に貰いましたw。情報提供ありがとうございます!)
なので、iOSも合わせて、ザックリ2倍的な感覚値で、上記数値の規模感を把握して見てみてはと思います。
★Fullreさんへの要望!!
Youtube、Vine、Lobi、Antena、NewsPicks、Yahooニュース、Flipboard、cocoppa、Pairs、omiaiとかも見せて~(笑)
ま〜有料版を買いましょう(笑)
ではでは。
アプリビジネスのご相談ありましたら、僕でも良いですし、弊社 D2C Rにでも気軽にご連絡ください。
アプリマーケティング・プロモーション支援会社「D2CR」 http://www.d2cr.co.jp/
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