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 JR九州は27日、蓄電池を積んで非電化区間も走れる新型電車を、2016年秋から福岡県の筑豊線で走らせると発表した。筑豊線の一部(折尾―若松)は電化されておらず、この区間を中心に走り、電化区間と非電化区間を行き来する。

 列車は2両編成で、床下にリチウムイオン電池を積む。電化区間は通常の電車として走り、非電化区間はパンタグラフをたたんで蓄電池にためた電気で走る。電化区間を走行中にパンタグラフから電気を取り込んで充電し、蓄電池だけで20~30キロの区間を走れる。

 製造コストは普通の列車より割高だが、ディーゼルエンジンで走る気動車に比べて二酸化炭素の排出量を減らせて、維持費も節約できる。同様の蓄電池電車は、JR東日本が今年3月から栃木県の烏山線で走らせている。