男の子を育てている家庭では「女の子に暴力は駄目」と強調して教えている家庭が多いと思う。が、逆に女の子は「男の子に暴力は駄目」と教えられているかと言えば、あまりないように思う。もちろん男女ともに「暴力は駄目、言葉で伝えて」とは教えているだろうけれど、強調しているポイントとしての話。
私と夫も多くの家庭(恐らく多いと思う)と同じく、長子(男)に「特に女の子には手をあげてはいけない」と言っている。また、我が家の長子は武道をしているので「道場以外での力の使用は一切禁止。防御のみ可」と道場で教え込まれている。そのお陰で長子は妹たちとのキョウダイ喧嘩でも暴力はほとんどふるわない。押し返した時に力を入れ過ぎて突き飛ばす感じになることはある。
以前、そういう「防御し過ぎ」の時に「特に女の子には…」の文言を長子に言った。すると長子は「妹から叩いてきて、僕も凄く腹が立ってるのに、それでも我慢して押し返すだけにしてるのに、妹が転んで、僕が怒られて、分かってるけど辛い」と言った。底からハッとした。
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平均的に女性は男性よりも小さくて弱い。「平均的にはそう」だが、「絶対そう」ではない。そして実際に小さくて弱いとしても、男性への暴力が許容されがちなのは絶対良くない。「暴力は良くない。特に男子から女子への暴力は」というのは社会的に揺るがし難いものになってしまっているのなら、女子にもそれに対応した教育が必要なのではないかな、と。
我が家では、それ以来次子と末子に「暴力は良くない。特に男子から女子への暴力は良くないとたくさんの人が思っている。だからと言って、女子は男子が暴力をふるえないのをいいことに、男子に暴力をふるったり挑発したりするような卑怯者になってはいけない」と言っている。でもこれでいいのかな…?「男子は」「女子は」でいいのかな…?
「分かっているけど、僕は辛い」の時から、キョウダイで男子も女子も無いよな、と思い直したのでキョウダイ喧嘩は静観することにした。多少のやり過ぎがあってもこちらに「審判」を求めてきた時以外は静観。審判をしたとしても片方だけが悪い喧嘩はほぼ無いので喧嘩両成敗で決着することが多い。
世の中の男の子の親、女の子の親、男の子と女の子両方の親、それぞれどのように「暴力は駄目。男子から女子へは特に」について子供と話しておられるのでしょうか。もしよければ教えてください。