トップページ国際ニュース一覧羊飼いがデモ オオカミ対策求める パリ
ニュース詳細

羊飼いがデモ オオカミ対策求める パリ
11月28日 9時52分

フランスでは羊飼いが飼育している羊が野生のオオカミに襲われる例が相次いでおり、27日、羊飼いたちがパリをデモ行進して窮状を訴えたあと、子羊を抱えて農業省を訪れオオカミ対策の徹底を求めました。

このデモは食肉用などに羊を飼育している羊飼いたちの団体が行ったもので、フランス全土から羊飼いおよそ250人が参加しました。フランスでは野生のオオカミは1930年代に一度絶滅しましたが、20年ほど前からイタリアから国境を越えてフランスに入り始め、ここ数年、羊飼いたちが飼育している羊を襲って死亡させる例が相次いでいます。
羊飼いたちはオオカミによって殺された羊の写真を貼り付けたプラカードなどを掲げ、ベルを鳴らしながらパリの中心部を行進し、オオカミによる被害の窮状を訴えました。
そして、農業省の前まで来ると代表者が子羊を抱えて建物に入り、政府による徹底したオオカミ対策を求めました。
ただ、オオカミは絶滅危惧種として国際条約で保護されていることから政府も有効な対策をなかなか打ち出せないのが実情です。
デモの参加者の1人は「われわれはオオカミによって大きな影響を受けていてこのまま何もしなければオオカミがフランス全土で数を増やすことは容易に想像できます」と話していました。

関連ニュース

k10013553291000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ