大津地裁、原発安全性判断示さず 「差し止めの必要性なし」関西電力大飯原発(左から)4号機、3号機、2号機、1号機=27日午後、福井県おおい町で共同通信社ヘリから 関西電力の高浜原発3、4号機(福井県高浜町)と大飯原発3、4号機(同県おおい町)の再稼働差し止めの仮処分申し立てを却下した27日の決定で、大津地裁の山本善彦裁判長は「差し止めの必要性はない」と指摘した。原発の安全性に対する判断は示さなかった。 決定について、住民代表の滋賀県長浜市の辻義則さんは記者会見で「地裁は判断を原子力規制委員会に丸投げした。市民の司法に対する期待を裏切った」と批判した。即時抗告を検討する。 4基の原発とも、規制委が新しい規制基準の適合性を審査中。住民側は「再稼働は目前に迫っている。緊急に差し止める必要性が高い」と主張していた。 【共同通信】
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