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大飯、高浜原発再稼働差し止め却下 大津地裁
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)と高浜原発3、4号機(同県高浜町)が大地震で事故が起きる危険性があるとして、隣接する滋賀県の住民らが再稼働の差し止めを求めた仮処分で、大津地裁(山本善彦裁判長)は27日、住民側の申し立てを却下する決定をした。住民側は大阪高裁に即時抗告するとみられる。
4基から福井、滋賀両県境までは20~30キロと距離が近く、滋賀県内の住民ら約170人が平成23年8月、再稼働差し止めを求めて仮処分を申し立てていた。
福井地裁は今年5月、東京電力福島第1原発事故後、初めて再稼働を認めない判決を言い渡した。今回対象の4基は現在、原子力規制委員会が再稼働に向け適合審査しており、大津地裁がどのような判断をするか注目が集まっていた。