iPhone6/6 Plus発売後の回線速度について、通信速度測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」ユーザーによる全国での計測結果26万5,866件を分析したデータをRBB TODAYを運営するイードが11月25日、公表しました。
調査結果によると、スマートフォン全体ではソフトバンクが下り・上りとも最速でした。iPhone6/6 Plusに限定して詳細に分析した結果、ソフトバンクが40Mbps以上の地点数が最多で10Mbps未満の地点数が最少となり、iPhone6/6 Plusでもソフトバンクの回線速度が速いという結果となりました。
全国のユーザー26万5,866件の通信速度データを分析!
今回発表された回線速度データは、iPhoneとAndroidで利用可能な通信速度測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」のユーザーが実際に測定した26万5,866件の計測結果に基づくもので、全国のユーザーの利用環境を反映したものと言えるでしょう。
分析対象となったデータは、iPhone6/6 Plusが発売された9月19日から10月31日の期間、通信速度測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」により全国で計測された通信速度を「全端末」「iPhone6/6 Plus」にまとめたものです。
なお、イードでは、昨年12月に約42万5,130件の実測データの分析結果を、今年3月には全国104万件の実測データを基にした分析結果がそれぞれ発表しています。どちらの結果でも、ソフトバンクの回線速度が優位に立っています。
全端末は上り、下りともソフトバンクが最速
iPhone6/6 PlusとAndroidを含めた全端末の平均では、下り速度はソフトバンクが30.6Mbpsで最速となり、以下、auが28.2Mbps、ドコモが22.5Mbpsと続きました。
回線速度(下り)を7地域別に見ると、ソフトバンクが関東、中部、近畿、中国四国、九州の5地方で最速、北海道ではソフトバンクとauが拮抗、東北ではauが最速となりました。ドコモはいずれの地方でも最速となることはありませんでした。
iPhone6/6 Plusは最速地点数でソフトバンクがトップ!
iPhone6/6 Plusの計測データ54,530件(ドコモ11,054件、au25,033件、ソフトバンク18,443件)は、全国を500m、2.5km、5kmの3段階のメッシュで区切り、通信速度の分布状況を分析しています。
体感的に「速い」と感じられる20Mbps以上の速度が出ている地点が最多だったのはソフトバンクでした。最もきめ細かく区切られた500mメッシュで74.4%、2.5kmメッシュで76.4%、5kmメッシュで76.3%と、7割強の地点で20Mbps以上を達成しています。
500mメッシュの回線速度分布
2.5kmメッシュの回線速度分布
5kmメッシュの回線速度分布
全体の平均速度でソフトバンクとauはいい勝負をしていますが、高速エリアの割合は6割を下回り、ソフトバンクに及びませんでした。一方、ドコモは20Mbps以上の割合が半数に届かず、iPhone6/6 Plusで利用するネットワークとしては物足りなさを感じる結果となっています。
地図で見る、iPhone6/6 Plusの回線速度分布
東京都心、大阪、名古屋の3エリアをそれぞれ2.5kmメッシュで区切り、回線速度別に色分けしたのが以下のマップです。いずれも色の濃い(通信速度が速い)地点がソフトバンクで多く分布していることがわかります。
東京エリアの速度分布
名古屋エリアの速度分布
大阪エリアの速度分布
参照元:RBB TODAY
執 筆:hato