中国産混ぜ近江米偽装 京都府警、「こめ太郎」元会長ら逮捕
安い中国産のコメなどが混入した商品を国産100%と偽って販売したとして、京都府警生活経済課と福井県警は27日、不正競争防止法違反の疑いで、堺市北区南花田町、米卸売会社「こめ太郎」(会社清算中)の元会長森滋也容疑者(71)と元社長森晃之容疑者(43)ら3人を逮捕した。
逮捕容疑は共謀し、3月19~22日ごろ、中国産のコメや「あきたこまち」などコシヒカリ以外の5品種を混ぜたコメを「滋賀県産」「近江米コシヒカリ」などと偽って表示し、京都市や宇治市などの量販店10店に計約665キロ(計約20万円)を販売した疑い。
府警によると、同社の精米工場でコメを混ぜ、晃之容疑者が社長だった米販売会社「ライスワン」(会社清算中)=南区=が販売していた。滋也容疑者は「何のことかわからない」と容疑を否認し、晃之容疑者は「中国産を扱っていたかわからない」と容疑を一部否認しているという。
両府県警は6月、同法違反容疑で福井市の米卸売会社など数カ所を家宅捜索した。コメの入手ルートなどを調べる中、こめ太郎が「単一原料米」と表示して販売した商品から別品種のコメが検出されたという。
【 2014年11月27日 23時29分 】