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常磐線不通区間 来年2月めどに代行バス11月27日 22時01分
東日本大震災と原発事故の影響で不通になっている福島県内のJR常磐線の早期復旧に向けた協議会が開かれ、JR東日本が不通区間を結ぶ代行バスを来年2月をめどに運行することを目指していることを明らかにしました。
震災と原発事故の影響で、JR常磐線は福島県楢葉町の竜田駅と南相馬市の原ノ町駅の間のおよそ46キロの区間が不通のままとなっており、避難区域を通ることから復旧工事も始まっていません。
このため、JR常磐線の復旧に向けた協議会の初会合が東京都内で開かれ、国土交通省や復興庁、JR東日本などの担当者が出席しました。
会合では、JR東日本が復旧に向けた作業として、帰還困難区域内を通る浪江駅と富岡駅の間で今年度中に被害状況や放射線量の調査を行い、結果を公表することを報告しました。
また、被災したままの橋や駅などの構造物は来年度から調査などを始めるとしています。
さらに、復旧までの間、国道6号線を通って不通区間を結ぶ代行バスを来年2月をめどに一日2往復運行させることを目指して、バス事業者などと調整を進めていることを明らかにしました。
国土交通省などは放射線量などの調査結果を見たうえで次の会合を開き、復興に向けた課題などについてさらに検討を進めることにしています。