仏像盗難:長崎知事「公的機関で預かり寺にはレプリカを」
毎日新聞 2014年11月27日 21時01分(最終更新 11月27日 21時13分)
長崎県対馬市の寺で仏像などが盗まれ韓国人の男5人が逮捕された事件に関し、長崎県の中村法道知事は27日、対馬市内の文化財について「公的な機関で預かり、寺にはレプリカを展示するというのも一つの考え方だ」などと述べ、対馬市に今後建設予定の博物館で文化財を保管する意向を示した。
定例記者会見で述べた。対馬市などによると、市にある県立対馬歴史民俗資料館を県と市が共同で博物館として建て替え、2019年度末までの完成を目指している。
対馬市では12年にも寺から国指定重要文化財の仏像など2体が盗まれ韓国に持ち込まれた事件も起きており、管理の厳重化を求める声が上がっている。
中村知事は「地域によっては人口も減少し、人の監視が届かない状況も想定される。関係者に話を聞きながら検討を進める必要があるのではないか」と述べた。【小畑英介】