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薄毛の治療に向け毛髪再生研究を本格化11月25日 15時43分
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病気やけがで失われた体の機能を取り戻す「再生医療」の実用化に向けて、企業が細胞の培養や加工を行えるようになる「再生医療新法」が25日施行され、大手化粧品メーカーが薄毛を治療するためヒトの毛髪を再生する研究を本格的に始めることになりました。
25日施行された法律では、これまで医療機関にしか認められていなかった再生医療のための細胞の培養や加工を企業が行えるようになります。
法律の施行に合わせて資生堂は、神戸市内に「細胞加工培養センター」を設置し毛髪の再生医療の研究を本格的に始めることになりました。
この技術は、ヒトの後頭部から毛穴を含む頭皮を5ミリ程度切り出し、毛を生み出す元となる細胞を培養して再び頭皮に注入して毛髪の成長を促進するということです。
資生堂は医療機関と連携して研究を進め、4年後の事業化を目指すとしています。
資生堂再生医療プロジェクトの岸本治郎室長は「薄毛などの根本的な治療法は確立されておらず再生医療が新しい治療法になると期待している」と話しています。
再生医療を巡っては、iPS細胞を使った世界初の臨床研究で、培養した組織のヒトへの移植手術がことし9月に神戸市で行われたこともあって企業の関心が高く、新たな産業の柱になるか注目されています。