イオンは27日、自社ブランドでタブレットにもなるパソコンを12月中旬に発売すると発表した。SIMカード付きで高速データ通信サービス「LTE」を利用でき、通信料込みの料金は月税別3580円。イオンは4月に格安スマートフォン(スマホ)に参入し、普及の契機となった。タブレット型パソコンにも同様の手法を用い、中高年などの需要を開拓する。
全国の総合スーパーで「イオンモバイル」として同日から5000台限定で予約受け付けを始めた。新製品は本体とキーボードが脱着でき、自宅外などではタブレットとして使える。スマホなどのように端末代を分割し、通信費と合わせて販売するのは珍しい。
端末はパソコン周辺機器を手掛けるマウスコンピューター(東京・千代田)製。通信サービスはインターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する。最初の2年間は月3ギガ(ギガは10億)バイトまで高速通信が利用可能だ。
イオンが自社ブランドのタブレットにもなるパソコンを販売するのは初めて。消費者の反応を見て追加を検討する。イオンは格安スマホの第4弾として12月5日に富士通製の端末を発売。販売する格安スマホは端末の種類や通信速度・容量に応じて同1980~2980円の3種類に広がる。デジタル製品を使い慣れない層の需要は強いとみている。