イノシシ肉を新ブランド食材に11月27日 17時39分
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農作物の被害を防ぐために捕獲されたイノシシを新たなブランド食材として活用しようと、イノシシの肉を使った料理の講習会が、千葉市で開かれました。
この講習会は、イノシシによる農作物への被害が年間3000万円近くに上る市原市が初めて開き、和食やイタリアンなど6軒の飲食店が参加しました。
はじめにフランス料理のシェフが、イノシシの肉の臭みを消すためスパイスなどで風味を付けることや、脂肪分が少ないため加熱しすぎると固くなることなど、料理をする際のポイントを説明しました。
そのうえで、チャーシューのほか、ワインやビールを使った煮込みなど6種類の料理を実際に作り、参加した人たちが試食しました。
イタリア料理店の男性は「ショウガなど日本の食材と合わせると、とてもおいしいことが分かり、料理の幅が広がりました」と話していました。
市原市は、イノシシの肉をブランド化して売り出そうと去年、隣の大多喜町と協定を結びメニューの開発や販売を共同で進めていて、農林業振興課の木藤啓課長は「イノシシ肉の食べ方を多くの人に知ってもらって消費拡大につなげていきたい」と話していました。