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 2日間続いた司法当局などによる強制撤去で香港・旺角(モンコック)の幹線道路から排除されたことに不満を持つ民主派デモ隊が26日夜から27日朝にかけて、旺角周辺に再び集結し、一帯を警備していた警官隊と激しい衝突を繰り返した。25、26日の2日間の逮捕者は計159人にのぼっている。

 地元メディアによると、26日に強制撤去があった大通り「ネイザンロード」周辺に、夜になって数百人のデモ隊が集結した。「真の普通選挙を求める」とのスローガンを叫んで脇道などをふさぎ、立ち去るよう求める警官隊とたびたび衝突。警官隊が警棒や催涙スプレーを使って制圧する場面が繰り返された。一時は、大通りをふさごうとする動きも起きたが、警官隊に追い出された。

 警察は27日、前夜から朝までに21人を逮捕したと発表した。

 一部のデモ隊が旺角の南にある尖沙咀(チムサーチョイ)でも鉄柵で道路をふさごうとしたが、すぐに警察に撤去された。(香港=延与光貞)