前回の「Unityで3Dアニメーションを作成・再生するための基本」までで、さまざまな3Dモデルにマテリアルを適用して配置したり、見え方を変えたりする基本的な方法に加え、3Dモデルをアニメーションで動かす基本も紹介した。だいぶ3Dゲームに近づいてきたのではないだろうか。
3Dゲームの醍醐味はリアリティのある世界の中を3Dキャラクターが自由に動き回れることだろう。山や林や、草、湖を作り、大草原の中で3Dキャラクターが自由に動き回ると、作った側もワクワクするのではないだろうか。
今回は、まず地形エンジンを使って自然の風景を作成し、その風景の中で3Dキャラクターを自由に動かす処理を解説する。いよいよ、Unityの本領発揮で面白くなってくる。
まずはプロジェクトの作成だ。Unityメニューの「File」→「New Project」と選択して新しいプロジェクトを作成する。今回は、「TerrainSample」という名前のプロジェクトを作成する。
次に、「Scene」画面に地形を作成していく。地形は、作り方さえマスターすれば、必ずしも「本稿の通りの地形を作らねばならない」というものではない。読者自身が自由な地形を作っていくといいだろう。
Unityメニューの「Assets」→「Import Package」→「Terrain Assets」と選択する(図1)。
「Import Package」の画面が表示されるので、「Import」をクリックする(図2)。
「Project」の「Assets」の中に「Terrain Assets」というフォルダーが作成される(図3)。
これはこのまま置いておいて、次に「Hierarchy」の「Create」から「Terrain」を選択する。すると「Scene」上に図4のように表示される。
図4の画面に、「Hirerarchy」の「Create」から「Directional Light」を追加し、カメラビューで見た場合に広い範囲が見渡せるよう、地形を調整する。カメラビューで見た場合、図5のように表示されるよう「Main Camera」の位置を調整しておく。
次に「Hierarchy」内の「Terrain」を選択し、「Inspector」内の図6の赤で囲ったアイコンをクリックして山を作っていく。全ての範囲に山を作成しても意味がないので、3Dキャラクターが動き回れる範囲程度に山を作っておく。
図6の赤で囲ったアイコンをクリックして「Terrain」の上をなぞっていくと山が作成される。「Terrain」の表示があまりにも小さいと山の起伏が確認しにくいので、マウスホイールで「Terrain」をある程度まで拡大し、場所を移動させる場合は、図7のアイコンをクリックし、「Scene」全体をドラッグして場所を変える。
最終的に、図8のように「Terrain」上に起伏ができ山が作成される。
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