12月は米株にとって最も悪い最良の月-他の17市場に見劣り
11月27日(ブルームバーグ):多くの指標に基づけば12月が米株式市場にとって歴史的に最良の月 だとの見方を、恐らく誰もが耳にしたことはあるだろう。
だがあまり知られていないと思われるのが、12月を最良の月としている世界の株式市場の中で、最も悪い最良の月を迎えるのが米国だということだ。ややこしいがお分かりだろうか。つまり、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のストラテジスト、ジョーダン・コティック氏が指摘するように、12月が最も好調な月となっている少なくとも17の他市場の平均リターンは米国より良好なのだ。
同氏はリポートで、アルゼンチンのメルバル指数は12月に平均11%上昇していると説明。トルコの株価指数は平均9%上昇。ポーランドとブラジル、メキシコの平均上昇率は約4%かそれ以上だ。
コティック氏は、ダウ工業株30種平均は12月に平均して1.3%上昇しているが、インドや台湾、チェコ、南アフリカ共和国、欧州のユーロストックス50指数、英国、オーストラリア、韓国、日本、スイス、ポルトガル、カナダと比べ上げが小さいと解説している。
米国の投資家にとって良い知らせは、年末の株高傾向が強まっているように見えることだ。S&PキャピタルIQのストラテジスト、サム・ストーバル氏によると、S&P500種株価指数 は1900年以降、12月に平均1.36%上昇している。だが90年以降に限れば、平均上昇率は1.9%だという。同氏のリポートでは取り上げられていないが、ここ5年間の強気相場における12月の平均上昇率は2.4%だ。
コティック氏は電子メールで、「良い年なら人々は良いムードにひたることができる。悪い年でも、もう間もなく今年も終わりだし、来年は良くなるだろうと誰もが言うだろう」とコメントした。
あるいは皆、クリスマスプレゼントでもらった見栄えの悪いセーターを返品して、戻ったお金で株式を買うのかもしれない。
原題:These 17 Markets Party Harder Than U.S. in December (Correct)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Michael P. Regan mregan12@bloomberg.net
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更新日時: 2014/11/27 07:01 JST