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 九州電力は27日、川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に向けた認可手続きに必要な書類提出が、12月2週目以降の年内になる見通しを示した。提出を踏まえて原子力規制委員会が認可すれば、再稼働の前段階となる設備検査に入る。検査は1~2カ月かかるとみられ、来年1月中の再稼働は厳しい状況になった。

 この日の審査会合で規制委側に問われ、九電が答えた。提出が必要なのは、認可手続きの申請内容を修正する書類。このうち、安全対策の詳しい設計を記した工事計画は、1号機が12月2週目、2号機がそれより2~3週間後と説明。運転や事故対応の手順を定めた保安規定は、2号機の工事計画と一緒に出す。

 工事計画が認可されれば、規制委による設備の検査に入れる。1号機が先に認可されれば、検査も先行する可能性がある。