中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

岡田准一 武将として死にたい 「軍師官兵衛」ラスト3回

2014年11月26日 紙面から

 V6岡田准一(34)主演のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が、あと3回(最終回は12月21日)を残すだけとなった。秀吉に天下を取らせた希代の天才軍師・官兵衛。岡田は「最後は戦国武将として死にたい」と新たな官兵衛像を見せるつもりだ。俳優として、1人の歴史好きとして、1年2カ月もの間どっぷり漬かった官兵衛という男について語ってもらった。

◆前半・後半で「変化」

 ついに戦国時代が終わる−。12月7日放送で天下分け目の関ケ原の戦いが勃発(ぼっぱつ)、隠居した如水(官兵衛)は突然九州で挙兵し、天下取りへ、最後の賭けに出る。

 「最後は戦国武将になって死にたい、というのが僕の中にあった。最後の数話は野心をあらわにした官兵衛を作ったので、やりきれたかなって思います」

 1年にわたって1人の人物を見せるために意識したのは「変化」。前半のはつらつとした若武者の官兵衛。有岡城に幽閉され、足を悪くし、軍師としての怖さ、すごみが備わった後半の官兵衛。特に織田信長が討たれ、動揺する秀吉に、冷静に「ご運が開けましたな」と進言するシーンが“ブラック官兵衛”と評判になった。「このセリフが言いたくて、この役を受けた」という見せ場だった。

 一方で、格闘技の達人で馬も乗りこなせる彼に、体が不自由になる軍師役はもったいないという声もあるが、当の本人は「僕は時代劇の理にかなった体の使い方ができるし、むしろ得意ですが、動けると知った上で、こういう役に選んでもらえて感謝している」という。そして「まあ、次回、動ける武将役で呼んでいただければ、脇(役)でもめちゃめちゃ動けますよ」とアピールした。冗談っぽい口調だがもう一度大河をやりたいのは本音。

◆視聴率20%超えだ

 まだ果たせていない主演としての責任は視聴率。「せめて一度、20%を超えて、役割を果たしたい」とはっきり口にした。これまでの最高視聴率は第29話の19・4%(ビデオリサーチ、関東地区)。残り3話に願いを託す。

◆V6の顔消す苦労

 俳優としての活躍が目立つが、結成20周年を迎えたアイドル「V6」の顔もある。「正直苦労は山ほどある。役者の現場ではV6の顔を消すことが大事」と打ち明けるが「絆って言うと気持ち悪いけど(笑)、20年のメンバーとの関係性が確かに僕の中にある」とも。「人が思った自分が自分」。達観したように、こう表現した。それぞれが違う「岡田准一」を見ていてもいいし、楽しい。流れる水のごとく=如水(官兵衛の出家後の名)ということか。 (宮崎美紀子)

 <岡田准一(おかだ・じゅんいち)> 1980(昭和55)年11月18日、大阪府出身。95年、アイドルグループ「V6」のメンバーとしてデビューし、同年、俳優デビュー。音楽活動の一方で、俳優としてTBS系「木更津キャッツアイ」、同「タイガー&ドラゴン」に主演し、演技力が評価された。昨年末公開された主演映画「永遠の0」が大ヒットを記録、現在は最新作「蜩ノ記」が公開されている。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ