【紅白】薬師丸ひろ子、初出場！昨年「潮騒のメモリー」大好評で美声再び

　大みそかの「第６５回ＮＨＫ紅白歌合戦」（後７時１５分）の出場歌手５１組が２６日、東京・渋谷の同局で発表された。本紙既報通り、薬師丸ひろ子（５０）は７８年のデビューから３６年、悲願の初出場となった。デビュー２０年目で初出場の「Ｖ６」は感無量の様子。同局の情報番組「あさイチ」（月～金曜・前８時１５分）でタッグを組む井ノ原快彦（３８）と、総合司会を務める有働由美子アナウンサー（４５）が息の合った掛け合いを披露した。

　薬師丸にとって、念願だった歌手としての紅白出場が、ついに実現する。昨年は連続テレビ小説「あまちゃん」の企画コーナーで女優として登場。役名の「鈴鹿ひろ美」として挿入歌「潮騒のメモリー」を歌った。

　この日は、別のスケジュールが入っており会見は欠席。「感謝の気持ちを込めて歌います。皆様に届きますように」とのメッセージを有働アナが代読した。

　１３歳だった１９７８年に映画「野性の証明」でデビュー。映画「ねらわれた学園」や「セーラー服と機関銃」などで男性ファンの心をわしづかみにした。歌手としても「セーラー服と機関銃」「Ｗｏｍａｎ“Ｗの悲劇”より」などがヒット。透き通るような声が魅力だ。８２年には紅白出演のオファーもあったが、当時、大学受験を控え芸能活動を休業していたことから辞退。その年は「セーラー服―」を桜田淳子さん（５６）が歌唱した。

　幅広い役をこなす女優として活躍してきたが、昨年歌った「潮騒の―」が転機になった。その美声が視聴者と関係者に大好評。今回の選考理由として、柴崎哲也チーフプロデューサーは「昨年のステージが、とてもステキでした」と説明。昨年１２月にカバーアルバムもリリースし、コンサートも行うなど音楽活動が本格化している面も評価された。

　歌手として再び脚光を浴びている薬師丸。当日に何を歌うかは未定だが、デビュー曲の「セーラー服と機関銃」やヒット曲の「探偵物語」「Ｗｏｍａｎ“Ｗの悲劇”より」が予想される。世のお父さんたちには、楽しみなステージになりそうだ。