ここ1年、日本は景気回復にもがいているが、世界中の人々のあいだで日本のブランド評価は着実に高まっている。
国際的なブランドコンサルティング会社のフューチャーブランドが毎年発表している国別ブランド指標※で、日本は同調査で初めて、世界で最もブランド力の高い国に選ばれた。この国別ブランド指標は、さまざまな消費財のブランド評価に用いられるのと同様の基準に基づいて、世界各国のブランド認知を数値化したものだ。
今年の国別ブランドランキングには、過去のランキングと比べ、少し変化が見られる。その最大の理由は、フューチャーブランドが、評価対象となった75カ国のどの国にもブランドとしての資格があるわけではないと判断し、同社が定めた「国別ブランド」の評価基準を満たす国を22カ国に絞ったためである。この評価基準には、ある国が、高品質の製品をつくっているか、生活したり留学したりしたいと思わせるような場所か、質の高いインフラが整っているかなどの認知が盛り込まれている。
■実際に訪問、仕事をする可能性高まる
「『国としてのブランド』になるには、その国の製品やサービスに対する人々の購買意欲が高く、生活したり留学したりしたいと思わせる国でなければならない」と同社のリポートは述べている。
また、回答者が特定の国のブランドを高く評価するとき、リストに挙がっているほかの国々より「その国を訪れ、人に薦め、その国と商取引をする」可能性を高める点も明らかにしている。
| 1 | 日本 |
|---|---|
| 2 | スイス |
| 3 | ドイツ |
| 4 | スウェーデン |
| 5 | カナダ |
| 6 | ノルウェー |
| 7 | 米国 |
| 8 | オーストラリア |
| 9 | デンマーク |
| 10 | オーストリア |
フューチャーブランド調べ
さらに同リポートは「“ステータス(名声)”と“実感”との関連で当社が定めた6つの基準に基づき、人々が(国のブランドについて)平均より強い認知を示したことを意味する。具体的に、文化や歴史、観光、物産の質の高さで認知するように、その国の生活の質や価値観、仕事のしやすさという要素を同等に強く認知している」と述べる。
各国のブランド評価にあたり、フューチャーブランドは世界17カ国(米国、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、英国、ドイツ、フランス、ロシア、トルコ、南アフリカ、アラブ首長国連邦、インド、中国、タイ、日本、オーストラリア)でひんぱんに海外旅行をしている2530人の回答者からデータを集めた。
「今年の調査結果を見ると、強いブランドを持つ国は、外国人の訪問回数や評価の高さ、海外からの投資金額、製品やサービスに対する消費者の支持など、数値化された競争力においても優位に立っていることが分かる」。フューチャーブランドの国際戦略部門を統括し、リポートの共著者でもあるトム・アダムズ氏はそう語る。「企業ブランドやコンシューマーブランド同様、国のアイデンティティーや評価も管理を怠らないことが重要であり続ける」
※2012年の回で8回目を数えている。今回からは調査法が変更になった
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