訃報:ジョニー大倉さん62歳=「キャロル」元メンバー

毎日新聞 2014年11月27日 11時44分(最終更新 11月27日 12時12分)

東日本大震災のチャリティーコンサートで児童と一緒にかけ声をかけるジョニー大倉さん=福島県いわき市で2011年7月12日、和泉清充撮影
東日本大震災のチャリティーコンサートで児童と一緒にかけ声をかけるジョニー大倉さん=福島県いわき市で2011年7月12日、和泉清充撮影

 1970年代前半にロックバンド「キャロル」で一世を風靡(ふうび)したミュージシャンで俳優のジョニー大倉(じょにー・おおくら、本名・大倉洋一=おおくら・よういち)さんが19日、肺炎のため死去した。62歳。葬儀は近親者のみで営む。喪主は長男賢一(けんいち)さん。後日、お別れの会を開く。

 川崎市出身。72年、歌手の矢沢永吉さんらとともにロックバンド「キャロル」でデビュー。主にギターと作詞を担当し、自身が作詞した「ファンキー・モンキー・ベイビー」(73年)は大ヒットした。キャロルが75年に解散した後は俳優業にも乗り出した。在日韓国人2世であることを公表し、韓国名の朴雲煥(パク・ウナン)で映画「異邦人の河」(75年)に主演。「遠雷」(81年)で、日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した。

 2004年には自叙伝「キャロル夜明け前」を出版。矢沢さんとの確執も話題を呼んだ。13年に肺がんの宣告を受け、闘病生活を続けていた。

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