[PR]

 白鵬の32度目の優勝で幕を閉じた大相撲九州場所では、もう一つの大記録が生まれた。40歳2カ月の旭天鵬が昭和以降の最高齢勝ち越しを決めた。モンゴル出身力士の1期生の一人。角界の“レジェンド(伝説)”は、「俺みたいなオッチャンが頑張れば、世の中年男性の励みになるかもね」と笑顔で語った。

 これまでの最高齢記録は、1935(昭和10)年5月場所で勝ち越した能代潟(のしろがた)の40歳1カ月だった。旭天鵬は9日目に8勝目を挙げ、最終的には10勝5敗。敢闘賞を受賞し1年納めの土俵を終えた。

 実は、5勝10敗が九州場所の目標だったという。「5番なら、幕内で年を越せるじゃん」。今場所の番付は西前頭11枚目で、下に5枚の余裕がある。5勝10敗なら、来年の初場所も幕内に残れるという計算だった。