NPB80周年ベストナインに選ばれた長嶋氏(左)と王氏=東京・新高輪(撮影・中鉢久美子)【拡大】
放つ輝きは別格だ。今季のタイトル受賞者が一堂に会したNPBアワーズ。長嶋氏の登場で、会場は一気に華やいだ。
「(受賞を)光栄に思います。(思い出の)シーンはいろいろありますけど、陛下が野球を初めて御覧になった試合。いまだに、なんともいえない気持ちが強いです」
誕生80年を迎えたプロ野球。この日、日本野球機構が繁栄の礎を築いたOBに敬意を表し、「NPB80周年ベストナイン」を発表した。生涯巨人を貫き、栄光のV9に貢献した長嶋氏が三塁手部門で選出された。長い現役生活を振り返り、思い出の場面には1959年6月25日の阪神・村山実からサヨナラ本塁打を放った天覧試合を挙げた。現役引退後は巨人の監督としてファンを沸かせた。功績は、プロ野球史に燦然(さんぜん)と輝く。
「80周年ベストナイン」は、過去69回の表彰のなかで、それぞれのポジションで最多受賞回数を記録している“レジェンド”が選ばれた。17回受賞の長嶋氏や、捕手で19回の元南海・野村克也氏、一塁手で元巨人・王貞治氏、外野手で16回の元巨人・張本勲氏ら、プロ野球史上最強のベストナインが決まった。