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 小渕優子・前経済産業相の後援会などが昨年開いた「観劇会」でも、政治資金収支報告書の記載では、入場料や食事代の支出が、参加者からの観劇代収入を計約790万円上回っていることがわかった。この問題で東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の疑いで小渕氏の事務所などを家宅捜索している。観劇会をめぐる同様の支出超過の額は2005年以降で計6千万円を超える計算となった。

 群馬県選管が26日に公表した13年の政治資金収支報告書によると、「小渕優子後援会」と小渕氏が代表の「自民党県第5選挙区支部」の2政治団体は、13年9月28日に「入場料・食事代」計1880万円を東京・明治座に支出。一方で、観劇代収入は計約1090万円だった。

 2政治団体は13年9月24日にも「貸し切りバス代」や「お茶代」など計約650万円を支出。これらが観劇会に伴うものであれば、「入場料・食事代」を合わせた支出総額は計約2500万円となり、13年の報告書上の支出超過額は、計約1440万円に増える。