2014年11月26日13時19分
関西電力は26日、運転開始から約40年たつ高浜原発(福井県高浜町)1、2号機の運転を延長させるため、原子炉などの耐久性を調べる特別点検に入ることを決めた。点検でどのぐらい延長できるか見極め、来春にも最大20年間の延長を国に申請する。
すでに役員会で決定し、同日午後には福井県に報告するほか、八木誠社長が記者会見して発表する。特別点検入りの表明は、全国の原発で初となる。
国は2016年7月時点で運転40年を超える国内の原発7基について、廃炉か運転延長かの判断を電力会社に求めている。延長の場合、来年7月までに特別点検の結果を添えて国に申請する必要がある。
関電は、高浜1、2号機の出力が各82・6万キロワットと大きく、敷地内で3、4号機の再稼働に向けた地震・津波対策も進んでいるため、延長が得策との判断に傾いたとみられる。一方、同じく判断が必要な美浜原発(福井県美浜町)1、2号機は、廃炉の方向で検討を進めている。
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