(レポート)東京スポーツ杯2歳S現地レポート(2014.11.26)
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2014年11月24日(月・休) 東京競馬場
連休最後となったこの日、
朝の東京競馬場はどんよりとした曇り空でした。
前日までの好天で暖かさを感じる天候とは違い、
風もやや冷たく感じられました。
しかし、時間とともに雲の間から太陽の光が降り注ぐようになり、
最終レースの頃にはこの時期特有の美しい夕焼けが・・・。
結果的には「競馬日和」と呼ぶに相応しい1日だったと言えるかもしれません。
馬場状態は芝・ダートともに良馬場でした。
この日、行われた2歳新馬戦は2鞍でした。
その結果からご紹介しましょう。
まずは4Rの牝馬限定の2歳新馬戦(芝1600メートル)から。
キングカメハメハ産駒のロッカフラベイビー(牝、美浦・鹿戸雄一厩舎)が
1番人気に応える形でデビュー戦勝ちを決めました。
1000メートル通過は63秒8。
緩い流れだったことは確かですが、
上がり3ハロン33秒7と決め手を見せる形での勝利でした。
5Rの2歳新馬戦(芝1800メートル)はタニノギムレット産駒の
カボスチャン(牝、美浦・牧光二厩舎)が勝利。
鞍上の後藤浩輝騎手は4月27日(日)の東京10Rで落馬負傷し、
戦列を離れていましたが、2日前の23日(土)に復帰。
この勝利が復帰後の初勝利でした。
ゴールの瞬間、東京競馬場は祝福の温かい拍手に包まれ、
ウィナーズサークルにも多くの人が集まりました。
メインレースよりも先に最終レースの話になってしまいますが、
騎手関連の話題をもうひとつ、ということでご了承ください。
この日の12Rをレッドエンブレムで制した福永祐一騎手は
JRA通算1700勝を達成しました。
次週のジャパンカップでは世界一の馬・ジャスタウェイとのコンビで参戦します。
ドバイで見せた、あの強烈なパフォーマンスを府中で再び披露することが出来るのか?
大一番が待ち受けています。
話をメインレースに戻しましょう。
この日のメインレースは東京スポーツ杯2歳S(G3)。
昨年の勝ち馬はイスラボニータ。
そうです、後の皐月賞馬が初めての重賞タイトルを獲得したレースでした。
今年の勝ち馬は果たして・・・?
まずは上位人気馬をご紹介します。
ディープインパクト産駒で新潟2歳Sでは2着だったアヴニールマルシェが
1番人気に支持されました。
その新潟2際Sで敗れたミュゼスルタンとはハナ差。
同じ左回りの府中でタイトル獲得を狙います。
注目のハービンジャー産駒クラージュシチーは2番人気。
前走、阪神での未勝利戦は2着馬に10馬身差をつける圧勝でした。
リーディングジョッキー・戸崎圭太騎手とのコンビで連勝を狙います。
3番人気に支持されたグリュイエールは
京都・芝2000メートル戦で2分0秒3という、
2歳コースレコードを叩き出して未勝利戦を脱出しました。
鞍上は前日のマイルチャンピオンシップをダノンシャークで制した
岩田康誠騎手です。
重賞とはいえ、まだキャリアの浅い2歳馬同士の対戦です。
最内枠で新馬戦を勝ったばかりのサトノクラウンは
何度もゲート内で立ち上がる素振りを見せました。
「まだ2歳だから仕方がない」と思った人も多かったでしょう。
でもこのサトノクラウンが最後にファンを驚かせる事になろうとは・・・。
レースはペガサスボスが好スタートを決めましたが、
内側からグリュイエールがハナを奪いに行く形に。
更にその外からマイネルシュバリエも浮上します。
結局はマイネルシュバリエ、ペガサスボス、グリュイエールという順番で落ち着きました。
レースは向正面、3コーナー、4コーナーへと続きます。
マイネルシュバリエの逃げは4コーナーから最後の直線に入っても続きます。
しかしペガサスボス、ストリートキャップ、ジャストドゥイング、
ソールインパクトなどが並びかけ、横一線の叩き合いに。
更にその間からも抜け出しを図る馬たちもいて、見応えのある激戦となりました。
残り200メートルのハロン棒付近で、
ソールインパクトがこの混戦から一度は抜け出します。
しかし、そのソールインパクトに内側からアヴニールマルシェが、
外からはサトノクラウンが並びかけ、
ソールインパクトは両サイドから交わされる格好となりました。
最後は最後はアヴニールマルシェとサトノクラウンの争いとなり、
サトノクラウン、アヴニールマルシェ、ソールインパクトの順でゴール板を通過しました。
ゲートの中で何度も立ち上がるなど、幼さを見せていたサトノクラウン。
そんな幼い一面を見せたサトノクラウンがゴール前で馬群から突き抜け、
重賞タイトルを獲得してしまったのは、潜在能力の高さが理由なのでしょうか。
それともライアン・ムーア騎手の技なのでしょうか。
いずれにしても、サトノクラウンはこの日がまだ2戦目でした。
これから気性面も成長するでしょうし、更に強くなることでしょう。
今後が楽しみな馬が出現した事だけは間違いありません。
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