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C 61558-2-5:2008

(1)

目  次

ページ

序文

1

1  適用範囲

1

2  引用規格

2

3  用語及び定義

2

4  一般要求事項

2

5  試験に関する一般的注意

2

6  定格

2

7  分類

3

8  表示及びその他の情報

3

9  感電に対する保護

3

10  入力電圧設定の変更

3

11  負荷時の出力電圧及び出力電流

3

12  無負荷出力電圧

3

13  短絡電圧

4

13 A  次短絡電流特性

4

14  温度上昇

4

15  短絡及び過負荷に対する保護

4

16  機械的強度

4

17  じんあい(塵埃),固形物及び水分の有害な侵入に対する保護

5

18  絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流

5

19  構造

5

20  部品

6

21  内部配線

7

22  電源接続及びその他の外部可とうケーブル又はコード

7

23  外部導体用端子

7

24  保護接地接続

7

25  ねじ及び接続部

7

26  沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離

8

27  耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性

8

28  耐腐食性

8

附属書

9

附属書 JC(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

10


 
C 61558-2-5:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。

JIS C 61558 の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

C

61558-1    第 1 部:通則及び試験

JIS

C

61558-2-1    第 2-1 部:一般用複巻変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-2    第 2-2 部:制御変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-3    第 2-3 部:ガスバーナ及び石油バーナ用点火変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-4    第 2-4 部:一般用絶縁変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-5    第 2-5 部:かみそり用変圧器及びかみそり用電源装置の個別要求事項

JIS

C

61558-2-6    第 2-6 部:一般用安全絶縁変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-7    第 2-7 部:がん(玩)具用変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-8    第 2-8 部:ベル及びチャイム用変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-9    第 2-9 部:白熱電球のクラスⅢハンドランプ用変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-12    第 2-12 部:定電圧変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-13    第 2-13 部:一般用単巻変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-17    第 2-17 部:スイッチモード電源装置用変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-19    第 2-19 部:じょう(擾)乱減衰用変圧器の個別要求事項

JIS

C

61558-2-20    第 2-20 部:小形リアクトルの個別要求事項

JIS

C

61558-2-23    第 2-23 部:建築現場用変圧器の個別要求事項


日本工業規格

JIS

 C

61558-2-5

:2008

変圧器,電源装置,リアクトル及び

これに類する装置の安全性−

第 2-5 部:かみそり用変圧器及び

かみそり用電源装置の個別要求事項

Safety of power transformers, power supply units and similar−Part 2-5:

Particular requirements for shaver transformers and shaver supply units

序文

この規格は,1997 年に第 1 版として発行された IEC 61558-2-5 を基に作成した日本工業規格であるが,

日本の配電事情などを考慮し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格であり,JIS C 61558-1:2008

(変圧器,電源装置,リアクトル及びこれに類する装置の安全性−第 1 部:通則及び試験)と併読する規

格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JC に示す。

1

適用範囲

この規格は,電気的安全性,熱的安全性,機械的安全性などの安全側面について規定する。

この規格は,単数又は複数のコンセントを内蔵し,定格入力電圧が交流 250 V 以下,定格出力が 20 VA

以上で 50 VA 以下,定格出力電圧が 250 V 以下,及び定格周波数が 500 Hz 以下の単相空冷式絶縁変圧器を

内蔵するかみそり用電源装置に適用する。

この規格は,かみそり用電源装置に組み込むためのかみそり用変圧器にも適用する。

注記 1  かみそり用電源装置は,照明器具,その他の機器に埋め込み,表面取り付け,又は組み込ん

でいてもよい。

注記 2  かみそり用電源装置は,かみそり,歯ブラシ及びこれに類する小電力装置への電力供給に使

用してもよい。

注記 3  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 61558-2-5:1997,Safety of power transformers, power supply units and similar−Part 2-5:

Particular requirements for shaver transformers and shaver supply units (MOD)

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを

示す。



C 61558-2-5:2008

2

引用規格

引用規格は,JIS C 61558-1 の箇条 によるほか,次による。

JIS C 8462-1:2007  家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備の電気アクセサリ用のボックス及び

エンクロージャ−第 1 部:一般要求事項

注記  対応国際規格:IEC 60670-1:2002,Boxes and enclosures for electrical accessories for household

and similar fixed electrical installations−Part 1: General requirements (MOD)

JIS C 60068-2-75:2004  環境試験方法−電気・電子−第 2-75 部:ハンマ試験

注記  対応国際規格:IEC 60068-2-75:1997,Environmental testing−Part 2-75: Tests−Test Eh: Hammer

tests (IDT)

JIS C 61558-1:2008  変圧器,電源装置,リアクトル及びこれに類する装置の安全性−第 1 部:通則及

び試験

注記  対応国際規格:IEC 61558-1:2005,Safety of power transformers, power supplies, reactors and

similar products−Part 1: General requirements and tests (MOD)

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 61558-1 の箇条 によるほか,次による。

3.1.101

かみそり用変圧器  (shaver transformer)

出力が限定され,一度に一つのかみそり又はそれに類するものだけに電力を供給するように設計された,

固定設備用絶縁変圧器。

3.1.102

かみそり用電源装置  (shaver supply unit)

かみそり用変圧器及び一度に一つのプラグしか使用できない単数又は複数のコンセントを内蔵した附属

品。

4

一般要求事項

一般要求事項は,JIS C 61558-1 の箇条 による。

5

試験に関する一般的注意

試験に関する一般的注意は,JIS C 61558-1 の箇条 による。

6

定格

定格は,JIS C 61558-1 の箇条 によるほか,次による。

6.101  定格出力電圧は,交流 250 V 以下でなければならない。

優先値は,200 V∼240 V 及び 100 V∼130 V である。

6.102  定格出力は,20 VA 以上,50 VA 以下でなければならない。

6.103  定格入力電圧は,交流 250 V 以下でなければならない。

6.1016.103 の要求事項に対する適否は,表示の検査によって判定する。

6.104  定格周波数は,500 Hz 以下でなければならない。

6.104 の要求事項に対する適否は,表示の検査によって判定する。


3

C 61558-2-5:2008

7

分類

分類は,JIS C 61558-1 の箇条 による。ただし,7.2 は,この規格による。

7.2

耐短絡又は異常な使用からの保護に従って,次のとおり分類する。

−  本質的耐短絡変圧器

−  非本質的耐短絡変圧器

8

表示及びその他の情報

表示及びその他の情報は,JIS C 61558-1 の箇条 によるほか,次による。ただし,8.2 は,適用しない。

8.1

JIS C 61558-1 の 8.1 によるほか,次による。ただし,n)  は,この規格による。

n)  かみそり用変圧器については,IP00 よりも高い場合に,保護等級 IP を表示する。

かみそり用電源装置については,IP21 よりも高い場合に,保護等級 IP を表示する。

かみそり用電源装置及びかみそり用変圧器には,絶縁変圧器に関する記号に代えてこの規格の 8.11 によ

る記号を表示しなければならない。

8.7

JIS C 61558-1 の 8.7 によるほか,次による。

単極スイッチが付いたかみそり用電源装置については,スイッチの極は活線側に接続しなければならな

い。

8.11  JIS C 61558-1 の 8.11 によるほか,次による。

次の記号を使用する。

かみそり用電源装置及びかみそり用変圧器用 (60417-IEC-5225)

8.13  JIS C 61558-1 の 8.13 によるほか,次による。

かみそり用電源装置については,装置を通常の使用の場合と同様に取り付けたときに見えるように,エ

ンクロージャの正面に定格出力電圧及びかみそり用電源装置の記号を表示しなければならない。様々な出

力電圧を供給するように意図したかみそり用電源装置については,選択される出力電圧設定が明確に識別

できなければならない。

かみそり用変圧器については,変圧器が別個に提供される場合にだけ,かみそり用電源装置及びかみそ

り用変圧器の記号を付けなければならない。

9

感電に対する保護

感電に対する保護は,JIS C 61558-1 の箇条 による。

10  入力電圧設定の変更

入力電圧設定の変更は,JIS C 61558-1 の箇条 10 による。

11  負荷時の出力電圧及び出力電流

負荷時の出力電圧及び出力電流は,JIS C 61558-1 の箇条 11 による。

12  無負荷出力電圧

無負荷出力電圧は,JIS C 61558-1 の箇条 12 によるほか,次による。

12.101  無負荷出力電圧は,275 V 以下でなければならない。



C 61558-2-5:2008

12.102  この項で測定した無負荷時出力電圧  (U

no-load

)  と箇条 11 の試験期間中に測定した負荷時出力電圧

(U

load

)  との差は,後者の電圧の百分率で表したとき,20 %以下でなければならない。

注記  百分率は,次のように定義する。

100

load

load

load

-

no

×

U

U

U

12.101 及び 12.102 の要求事項の適否は,JIS C 61558-1 の 5.4 に規定する周囲温度で,かみそり用変圧器

又はかみそり用電源装置を定格周波数における定格入力電圧に接続したときの無負荷出力電圧を測定する

ことによって判定する。

13

  短絡電圧

短絡電圧は,JIS C 61558-1 の箇条 13 を適用しない。

13

A  次短絡電流特性

2 次短絡電流特性は,JIS C 61558-1 の箇条 13A による。 

14

  温度上昇

温度上昇は,JIS C 61558-1 の箇条 14 によるほか,次による。

14.1

  JIS C 61558-1 の 14.1 によるほか,次による。

埋込形取付用かみそり用電源装置は,製造業者によって指定された適切な埋込形取付箱に取り付けて,

その箱を JIS C 61558-1 

図 に示す支持物に取り付ける。

15

  短絡及び過負荷に対する保護

短絡及び過負荷に対する保護は,JIS C 61558-1 の箇条 15 による。

16

  機械的強度

機械的強度は,JIS C 61558-1 の箇条 16 によるほか,次による。ただし,16.1 は,この規格による。

16.1

  かみそり用電源装置については,16.101 の試験によって適否を判定する。

16.101

  次に規定するように,かみそり用電源装置に振り子ハンマで打撃を加える。

16.101.1

  JIS C 60068-2-75 に従って試料に打撃を加える。

埋込形取付用のかみそり用電源装置以外のかみそり用電源装置については,JIS C 60068-2-75 の 4.2 に規

定されたとおりに試料を取り付ける。

埋込形かみそり用電源装置については,JIS C 60068-2-75 

図 に示すとおりに試料を取り付ける。

ねじ固定式の埋込形機器は取付ブロックに埋め込まれたラグにねじで固定する。つめ固定式の埋込形機

器は,つめでブロックに直接取り付ける。

衝撃点が振り子の旋回軸を通る垂直面に位置するように,

通常の使用の場合と同様に試料を取り付ける。

打撃を加える前に,ベース,カバー及びそれに類するものの固定ねじを 25.1 

表 11 に規定されたトル

クの 3 分の 2 に等しいトルクで締める。

表 101 に示された高さに等しい高さから打撃素子を落下させる。


5

C 61558-2-5:2008

表 101−落下高さ値

落下の高さ

cm

おおよそのエネルギー

J

関係部分

10±0.1

0.2

埋込取付用かみそり用電源装置
のカバープレート及び凹んだ部
分の最大寸法の少なくとも 4 分

の 1 の深さまで埋め込まれた部

15±0.1

0.3

外郭

25±0.1

0.5

その他の部分

16.101.2

  試料に打撃を 10 回加える。打撃を試料全体に一様に分布させる。

5 回の打撃は,次のとおりに加える。

−  埋込み取付け用かみそり用電源装置については,中心に 1 回の打撃,ブロックの凹みを覆う区域の各

端にそれぞれ 1 回の打撃,この場合試料を水平に移動させる。前の 3 回の打撃のほぼ中間に残りの 2

回の打撃。

−  他のかみそり用電源装置については,中心に 1 回の打撃,垂直軸を中心に 60゜以内でできる限り試料

を回転させた後に試料の両側面にそれぞれ 1 回の打撃,前の打撃のほぼ中間に残りの 2 回の打撃。

その後,合板に対して直角の軸を中心に試料を 90゜回転させた上で,残りの打撃を同様に加える。

ケーブル入口が設けられている場合には,2 本の打撃線がそれらの入口からできる限り離れて等距離と

なるように試料を取り付ける。

16.101.3

  試験後,試料にこの規格の意味するところの損傷があってはならない。特に,充電部が可触にな

ってはならない。

注記 1  仕上げの損傷,沿面距離又は空間距離が箇条 26 に規定された値よりも減少しない小さな凹み

及び感電又は水の浸入に対する保護に悪影響を及ぼさない小さな欠けは,無視する。

注記 2  正常視力又は拡大しない矯正視力で見えないき(亀)裂並びに繊維強化成形品及びそれに類

するものの表面き裂は,無視する。

17

  じんあい(塵埃),固形物及び水分の有害な侵入に対する保護

じんあい,固形物及び水分の有害な侵入に対する保護は,JIS C 61558-1 の箇条 17 による。

18

  絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流

絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流は,JIS C 61558-1 の箇条 18 によるほか,次による。

18.2

  JIS C 61558-1 の 18.2 によるほか,次による。

表 7:入力回路と出力回路との間の基礎絶縁値は,適用しない。

18.3

  JIS C 61558-1 の 18.2 によるほか,次による。

表 8a:欄 1)(基礎絶縁)は,適用しない。

19

  構造

構造は,JIS C 61558-1 の箇条 19 によるほか,次による。ただし,19.1 は,この規格による。

19.1

  入出力回路は,相互を電気的に分離し,またその構造は,意図的な行為による場合を除き,直接又

は他の導電部を介して間接的にこれらの回路間にいかなる接続も生じない構造でなければならない。



C 61558-2-5:2008

適否は,箇条 18,箇条 19 及び箇条 26 を考慮して,検査によって判定する。

19.1.1

  入出力巻線間の絶縁は,二重絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。

さらに,次を適用する。

−  クラス 0Ⅰ又はクラスⅠかみそり用変圧器及びかみそり用電源装置については,入力巻線と本体との

間の絶縁及び出力巻線と本体との間の絶縁は,基礎絶縁で構成しなければならない。

−  クラスⅡかみそり用変圧器及びかみそり用電源装置については,入力巻線と本体との間の絶縁及び出

力巻線と本体との間の絶縁は,二重絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。

19.1.2

  中間金属部(例えば,鉄心)を本体に接続せずに,入出力巻線間に配置するクラス 0Ⅰ又はクラス

Ⅰかみそり用変圧器,及びかみそり用電源装置については,中間金属部を介しての入出力巻線間の絶縁は

二重絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。クラスⅡかみそり用変圧器及びかみそり用電源装置に

ついては,中間金属部を介しての入力巻線と本体との間の絶縁及び出力巻線と本体との間の絶縁は,二重

絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。

中間金属部と入力巻線又は出力巻線との間の絶縁は,いずれの場合も少なくとも基礎絶縁で構成しなけ

ればならない。

注記  一方の巻線から二重絶縁又は強化絶縁によって分離されている中間部分は,他方の巻線に接続

されているとみなす。

19.1.3

  各巻線は,整列巻でなければならない。

注記  この要求事項は,隣接層のターンの混合を妨げない。

19.101

  埋込み取付け用かみそり用変圧器又はかみそり用電源装置の埋込み取付箱は,JIS C 8462-1 に適合

しなければならない。

適否は,目視検査によって判定する。

19.102

  出力巻線は,本体又は保護回路に接続してはならない。

適否は,目視検査及び箇条 18 の試験によって判定する。

19.103

  かみそり用電源装置は,出力回路にコンセントをもたなければならない。同時に複数のプラグを

差し込むことが可能であってはならない。20.3 に示されたプラグのどれかを差し込んで二つのコンセント

を橋絡することが可能であってはならない。

適否は,検査及び手動試験によって判定する。

19.104

  かみそり用変圧器及びかみそり用電源装置は本質的又は非本質的耐短絡でなければならず,ヒュ

ーズを組み込んではならない。

適否は,検査によって判定する。

19.105

  かみそり用電源装置は少なくとも IPX1 の保護等級をもたなければならない。

適否は,検査及び 17.1 の試験によって判定する。

20

  部品

部品は,JIS C 61558-1 の箇条 20 によるほか,次による。ただし,20.5 及び 20.9 は,この規格による。

20.4

  JIS C 61558-1 の 20.4 によるほか,次による。

かみそり用電源装置には定格出力電圧を切り換える切換スイッチ及び/又は入力回路の単極スイッチを

取り付けることができる。これらのスイッチには,マイクロギャップ構造のスイッチを使用することがで

きる。

適否は,検査によって判定する。


7

C 61558-2-5:2008

20.5

  かみそり用電源装置の出力回路のコンセントは保護接地極をもってはならない。又は,次による。

−  JIS C 8282-1 の各箇条における次の除外を考慮して,IEC 60083 の標準シート C1a 及び JIS C 8282-1

のとおりでなければならない。

箇条 8  この箇条は,適用しない。

箇条 9  接触子は,公称直径 4.8 mm のピンを受け入れるには不十分でもよい。その場合,カバーの入

口孔の最大径が 4.5 mm でなければならず,コンセントが呼び径 4 mm のピンをもつプラグを

受け入れるのに適していなければならない。

10.1

 (第 2 段落)この段落は,適用しない。

箇条 12  この箇条は適用しない。

箇条 13  この箇条は適用しない。

箇条 19  この箇条は適用しない。

箇条 20  この箇条は適用しない。

箇条 21  この試験は通電せずに行う。

−  IEC 60083 に基づく単数又は複数のタイプのプラグを受け入れなければならない。

20.9

  かみそり用変圧器又はかみそり用電源装置には,自己復帰形装置を付けることができる。

21

  内部配線

内部配線は,JIS C 61558-1 の箇条 21 による。

22

  電源接続及びその他の外部可とうケーブル又はコード

電源接続及びその他の外部可とうケーブル又はコードは,JIS C 61558-1 の箇条 22 によるほか,次によ

る。

22.2

  JIS C 61558-1 の 22.2 によるほか,次による。

かみそり用電源装置は取付箱をもつか,又は取付箱とともに使用するように設計しなければならない。

かみそり用電源装置は,箱を規定位置に取り付けた後,装置を箱に取り付ける前に,電源ケーブル端の接

続準備が行えるように設計しなければならない。

かみそり用電源装置は電源コードを端子に容易に差し込め,装置の取付け後に電源コードの絶縁が異極

の充電部又はロータリスイッチのスピンドルなどの可動部と接触することがないように箱内に十分なスペ

ースを設けた設計及び構造でなければならない。

23

  外部導体用端子

外部導体用端子は,JIS C 61558-1 の箇条 23 による。

24

  保護接地接続

保護接地接続は,JIS C 61558-1 の箇条 24 による。

25

  ねじ及び接続部

ねじ及び接続部は,JIS C 61558-1 の箇条 25 による。



C 61558-2-5:2008

26

  沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離

沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離は,JIS C 61558-1 の箇条 26 によるほか,次による。

表 13 の欄 1)は,適用しない。

27

  耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性

耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性は,JIS C 61558-1 の箇条 27 による。

28

  耐腐食性

耐腐食性は,JIS C 61558-1 の箇条 28 による。


9

C 61558-2-5:2008

附属書

附属書は,JIS C 61558-1 の附属書によるほか,次による。

附属書 C 

規定)

沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離  材料グループⅡ

沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離  材料グループⅡは,JIS C 61558-1 

附属書 による。

ただし,

表 C.1 の欄 1)は,適用しない。

附属書 D 

規定)

沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離  材料グループⅠ

沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離  材料グループⅠは,JIS C 61558-1 

附属書 による。

ただし

,表 D.1 の欄 1)は,適用しない。

参考文献

参考文献は,JIS C 61558-1 の参考文献によるほか,次による。

IEC/TR 60083,Plugs and socket-outlets for domestic and similar general use standardized in member

countries of IEC


10 
C 61558-2-5:2008

附属書 JC

参考)

JIS と対応する国際規格との対比表

JIS C 61558-2-5:2008  変圧器,電源装置,リアクトル及びこれに類する装置の安全
性−第 2-5 部:かみそり用変圧器及びかみそり用電源装置の個別要求事項

IEC 61558-2-5:1997, Safety of power transformers, power supply units and similar  −
Part 2-5: Particular requirements for shaver transformers and shaver supply units

 
(Ⅰ) JIS の規定

(Ⅲ)  国際規格の規定

(Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び名称

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策


適用範囲

かみそり用変圧器を
規定


適用範囲

JIS に同じ 

追加

最初に“この規格は,電気的
安全性,熱的安全性,機械的

安全性などの安全側面につい
て規定する。

”を追加した。

第 1 部及び他の個別規格と統一し
た。


定格 

各種定格の上限値及
び推奨値など


定格 

JIS と同等 

一致

判定基準として,

“6.104 の要

求事項に対する適否は,表示
の検査によって判定する。

”を

追加した。

IEC 規格から抜けている。

6.101

定格出力電圧の上限

値及び推奨値

6.101

JIS に同じ 

追加

JIS では,推奨電圧に 100 V 及
び 200 V を含めた。

日本の標準電源電圧をカバーさせ

た。

12.102

無負荷時の出力電圧

と定格出力時の出力
電圧との差の許容値

12.102

JIS に同じ 

追加

JIS では,周囲温度条件が第 1
部の 5.4 に規定された温度で
あることを明確にした。

単に“周囲温度で試験をする”だけ

では,分かりにくいので,明確にし
た。

追加

数式にある U

 no-load

は,無負荷

出力電圧,U

 load

は,負荷時出

力電圧を意味することを明確
にした。

数式に使用されている記号の明確

化を行った。

13A 
2 次 短 絡
電流特性

定格 2 次短絡電流が
表示された場合の測

定方法及び許容値

なし 

追加

2 次短絡電流特性を追加した。 第 1 部で追加した規定を引用した。

14.1

温度上昇試験

14.2

JIS に同じ 

変更

項番号の変更

対応する第 1 部の版が新しくなった

ことによる。

10

C

 61558-2-

5

2008


11

C 61558-2-5:2008

(Ⅰ) JIS の規定

(Ⅲ)  国際規格の規定

(Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び名称

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

18.3

耐電圧試験

18.3

JIS に同じ 

変更

文中の“表 8a”は IEC 規格で

は“表 8”

対応する第 1 部の版が新しくなった

ことによる。

19.1.1 
19.1.2

入出力巻線間の絶縁

構造

19.1.1 
19.1.2

JIS に同じ 

追加

クラス 0Ⅰ変圧器の入出力巻

線間の絶縁構造をクラス I 変
圧器に合わせた。

クラス 0Ⅰは,クラス I と同レベル

の要求をする。

19.1.1

19.1.1

追加

クラス 0Ⅰ又はクラスⅠ変圧
器については,入力巻線と本
体との間及び出力巻線と本体

との間の絶縁は,基礎絶縁と
した。

IEC 規格では,付加絶

縁)

感電保護の基本的な考え方として,
充電部と接地された金属外郭との
間の絶縁は,基礎絶縁になる。 
IEC に提案する予定。

20.4 
20.5 
20.9

部品

20.2 
20.3 
20.7

JIS に同じ 

変更

項番号の変更

対応する第 1 部の版が新しくなった
ことによる。

 
JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 61558-2-5:1997,MOD 

被引用法規

電気用品安全法(予定)

 
注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

11

C

 61558-2-

5

2008