C 61558-2-19:2008
(1)
目 次
ページ
序文
1
1 適用範囲
1
2 引用規格
2
3 用語及び定義
2
4 一般要求事項
2
5 試験に関する一般的注意
3
6 定格
3
7 分類
3
8 表示及びその他の情報
3
9 感電に対する保護
4
10 入力電圧設定の変更
4
11 負荷時の出力電圧及び出力電流
4
12 無負荷出力電圧
4
13 短絡電圧
5
13 A 2 次短絡電流特性
5
14 温度上昇
5
15 短絡及び過負荷に対する保護
5
16 機械的強度
5
17 じんあい(塵埃),固形物及び水分の有害な侵入に対する保護
5
18 絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流
5
19 構造
5
20 部品
7
21 内部配線
8
22 電源接続及びその他の外部可とうケーブル又はコード
8
23 外部導体用端子
8
24 保護接地接続
8
25 ねじ及び接続部
8
26 沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離
8
27 耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性
8
28 耐腐食性
8
附属書
9
附属書 JC(参考)JIS と対応する国際規格との対比表
10
C 61558-2-19:2008
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS C 61558 の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS
C
61558-1 第 1 部:通則及び試験
JIS
C
61558-2-1 第 2-1 部:一般用複巻変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-2 第 2-2 部:制御変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-3 第 2-3 部:ガスバーナ及び石油バーナ用点火変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-4 第 2-4 部:一般用絶縁変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-5 第 2-5 部:かみそり用変圧器及びかみそり用電源装置の個別要求事項
JIS
C
61558-2-6 第 2-6 部:一般用安全絶縁変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-7 第 2-7 部:がん(玩)具用変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-8 第 2-8 部:ベル及びチャイム用変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-9 第 2-9 部:白熱電球のクラスⅢハンドランプ用変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-12 第 2-12 部:定電圧変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-13 第 2-13 部:一般用単巻変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-17 第 2-17 部:スイッチモード電源装置用変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-19 第 2-19 部:じょう(擾)乱減衰用変圧器の個別要求事項
JIS
C
61558-2-20 第 2-20 部:小形リアクトルの個別要求事項
JIS
C
61558-2-23 第 2-23 部:建築現場用変圧器の個別要求事項
日本工業規格
JIS
C
61558-2-19
:2008
変圧器,電源装置,リアクトル及び
これに類する装置の安全性−
第 2-19 部:じょう(擾)乱減衰用変圧器の
個別要求事項
Safety of power transformers, power supply units and similar devices−
Part 2-19: Particular requirements for perturbation attenuation transformers
序文
この規格は,2000 年に第 1 版として発行された IEC 61558-2-19 を基に作成した日本工業規格であるが,
日本の配電事情などを考慮し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格であり,JIS C 61558-1:2008
(変圧器,電源装置,リアクトル及びこれに類する装置の安全性−第 1 部:通則及び試験)と併読する規
格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,
附属書 JC に示す。
1
適用範囲
この規格は,電気的安全性,熱的安全性,機械的安全性などの安全側面について規定する。
この規格は,据置形又は可搬形で,単相又は多相の自然空冷式又は強制空冷式の絶縁変圧器又は安全絶
縁変圧器であり,独立形又は機器用の定格入力電圧が交流 1 000 V 以下,定格周波数が 500 Hz 以下,及び
定格出力が 10 kVA 以下のものに適用する。
(次に示す)
じょう乱減衰変圧器は,
事務機器などの電源用で,
電源線伝導妨害を減衰するために出力回路に中央点の口出し線がある。
さらに,設置規則又は機器の仕様によって要求される回路間の二重絶縁又は強化絶縁は,この変圧器を
使用することによって達成できる。
注記 1 ここに挙げた部類の変圧器を介した機器の接続は,この機器に適用する要求事項を緩和する
ということではない。
じょう乱減衰絶縁変圧器
− 無負荷出力電圧及び定格出力電圧が,交流 50 V 又はリプルフリーの直流 120 V を超え,交流 500 V 又
はリプルフリーの直流 708 V 以下である。我が国の配線諸規則又は特殊用途に適合するために,これ
らの限度値を超えてもよいが,交流 1 000 V 又はリプルフリーの直流 1 415 V を超えてはならない。
じょう乱減衰安全絶縁変圧器
− 無負荷出力電圧及び定格出力電圧が,交流 50 V 又はリプルフリーの直流 120 V 以下である。
この規格は,乾式変圧器に適用する。巻線は,密封していても,していなくてもよい。
2
C 61558-2-19:2008
絶縁変圧器が 2 品目以上の機器に電気を供給する場合,このような機器の露出導電部の接続は,JIS C
60364-4-41 の 413.5 に従って要求する。
注記 2 液体誘電物質又は砂のような粉末物質を充てん(填)した変圧器については,追加の要求事
項は検討中である。
注記 3 次の点に注意する。
− 熱帯の地域で使用するように意図した変圧器については,特別な要求事項が必要となる場
合がある。
− 特殊な環境場所で使用するものには,特別な要求事項が必要となる場合がある。
注記 4 この規格は,出力回路に中央点のない減衰変圧器のような他の形式の変圧器の使用を妨げる
ものではない。
この規格は,
“減衰”機能の性能については取り扱わない。この機能は,他の特徴,例えば,スクリーン
又は特別の積層品によって達成される場合がある。
この規格は,電子回路を組み込んだ変圧器にも適用する。この規格は,変圧器の入出力端子又はコンセ
ントに接続するように意図された外部回路及びそれらの部品には適用しない。
注記 5 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61558-2-19:2000,Safety of power transformers, power supply units and similar devices−
Part 2-19: Particular requirements for perturbation attenuation transformers (MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを
示す。
2
引用規格
引用規格は,JIS C 61558-1 の箇条 2 によるほか,次による。
JIS C 61558-1:2008 変圧器,電源装置,リアクトル及びこれに類する装置の安全性−第 1 部:通則及
び試験
注記 対応国際規格:IEC 61558-1:2005,Safety of power transformers, power supplies, reactors and
similar products−Part 1: General requirements and tests (MOD)
JIS C 60364-4-41:2006 建築電気設備−第 4-41 部:安全保護―感電保護
注記 対応国際規格:IEC 60364-4-41:2001,Electrical installations of buildings−Part 4-41: Protection for
safety−Protection against electric shock (IDT)
3
用語及び定義
用語及び定義は,JIS C 61558-1 の箇条 3 によるほか,次による。
3.101
じょう乱減衰変圧器 (perturbation attenuation transformer)
電源線伝導妨害を減衰するために用いられる二次巻線に中央点を備える変圧器。変圧器に接続された機
器の電源線に生じる過渡現象の影響を制限することを意図している。
4
一般要求事項
一般要求事項は,JIS C 61558-1 の箇条 4 による。
3
C 61558-2-19:2008
5
試験に関する一般的注意
試験に関する一般的注意は,JIS C 61558-1 の箇条 5 による。
6
定格
定格は,JIS C 61558-1 の箇条 6 によるほか,次による。
6.101 定格出力電圧は,次の値以下でなければならない。
− じょう乱減衰絶縁変圧器については,交流 500 V 又はリプルフリーの直流 708 V
− じょう乱減衰安全絶縁変圧器については,交流 50 V 又はリプルフリーの直流 120 V
交流の場合,定格出力電圧の優先値は,次のとおりである。
− じょう乱減衰絶縁変圧器については,72 V,100 V,120 V,200 V,230 V,400 V 及び 440 V
− じょう乱減衰安全絶縁変圧器については,6 V,12 V,24 V,42 V 及び 48 V
6.102 定格出力は,10 kVA 以下でなければならない。
定格出力の優先値は,次のとおりである。
− 10
VA,16 VA,25 VA,40 VA,63VA,100 VA,160 VA,250 VA,400 VA,630 VA,1 000 VA,1 600 VA,
2 500 VA,4 000 VA,6 300 VA 及び 10 000 VA
6.103 定格周波数は,500 Hz 以下でなければならない。
6.104 定格入力電圧は,交流 1 000 V 以下でなければならない。
6.101∼6.104 の要求事項に対する適否は,表示の検査によって判定する。
7
分類
分類は,JIS C 61558-1 の箇条 7 による。ただし,7.2 は,この規格による。
7.2
耐短絡又は異常な使用からの保護に従って,次のとおり分類する。
− 本質的耐短絡変圧器
− 非本質的耐短絡変圧器
− フェイルセーフ変圧器
8
表示及びその他の情報
表示及びその他の情報は,JIS C 61558-1 の箇条 8 によるほか,次による。ただし,8.3 及び 8.4 は適用し
ない。
8.1
JIS C 61558-1 の 8.1 による。ただし,h)は次による。
h) じょう乱減衰変圧器には,8.11 に示す図記号の一つを表示しなければならない。
4
C 61558-2-19:2008
8.11 JIS C 61558-1 の 8.11 によるほか,次による。
8.101 すべての変圧器には,その変圧器の用途を示した指示書を添付しなければならない。また,指示書
では,次の接続を行わないよう使用者に警告しなければならない。
− 中央点と固定設備の保護接地
− 変圧器の二次側と固定配線
8.102 入力電圧と出力電圧との比率
入力電圧と出力電圧との比率が 1:1 よりも小さい独立絶縁変圧器の場合,変圧器には,正しい適用に注
意することが望ましい旨を示した指示書を添付しなければならない。
9
感電に対する保護
感電に対する保護は,JIS C 61558-1 の箇条 9 による。
10 入力電圧設定の変更
入力電圧設定の変更は,JIS C 61558-1 の箇条 10 によるほか,次による。
定格入力電圧が二つ以上ある変圧器は,認められない。
適当な電源電圧に合わせるために入力接続部を調節するための装置(例えば,タップ)を備える変圧器
も認められない。
11 負荷時の出力電圧及び出力電流
負荷時の出力電圧及び出力電流は,JIS C 61558-1 の箇条 11 によるほか,次による。
11.1 JIS C 61558-1 の 11.1 の最初の二つの段落を次に置き換える。
変圧器が定格周波数で定格入力電圧に接続され,二次側に cosψ=1 で定格出力によって負荷を加える場
合,出力電圧は,3 %を超えて定格値と異なってはならない。
12 無負荷出力電圧
無負荷出力電圧は,JIS C 61558-1 の箇条 12 によるほか,次による。
5
C 61558-2-19:2008
12.101 無負荷出力電圧は,直列に接続するように意図していない独立の出力巻線を直列に接続した場合
でも,次の値以下でなければならない。
− じょう乱減衰絶縁変圧器については,交流 500 V 又はリプルフリーの直流 708 V
− じょう乱減衰安全絶縁変圧器については,交流 50 V 又はリプルフリーの直流 120 V
12.102 無負荷出力電圧と負荷時出力電圧との差が大きくてはならない。
12.101 及び 12.102 の要求事項の適否は,JIS C 61558-1 の 5.4 に規定する周囲温度で,変圧器を定格周波
数における定格入力電圧に接続したときの無負荷出力電圧を測定することによって判定する。
この項で測定した無負荷出力電圧 (U
no-load
) と箇条 11 の試験期間中に測定した負荷時出力電圧 (U
load
) と
の差は,後者の電圧の百分率で表したとき,6 %以下でなければならない。
注記 百分率は,次のように定義する。
100
load
load
load
-
no
×
−
U
U
U
13 短絡電圧
短絡電圧は,JIS C 61558-1 の箇条 13 による。
13 A 2 次短絡電流特性
2 次短絡電流特性は,JIS C 61558-1 の箇条 13A による。
14 温度上昇
温度上昇は,JIS C 61558-1 の箇条 14 による。
15 短絡及び過負荷に対する保護
短絡及び過負荷に対する保護は,JIS C 61558-1 の箇条 15 による。
16 機械的強度
機械的強度は,JIS C 61558-1 の箇条 16 による。
17 じんあい(塵埃),固形物及び水分の有害な侵入に対する保護
じんあい,固形物及び水分の有害な侵入に対する保護は,JIS C 61558-1 の箇条 17 による。
18 絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流
絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流は,JIS C 61558-1 の箇条 18 による。
19 構造
構造は,JIS C 61558-1 の箇条 19 によるほか,次による。ただし,19.1 は,この規格による。
19.1 入出力回路は,相互を電気的に分離し,またその構造は,直接又は他の金属部を介して間接的にこ
れらの回路間にいかなる接続も生じない構造でなければならない。
適否は,箇条 18 及び箇条 26 を考慮して,検査及び測定によって判定する。
19.1.1 入出力巻線間の絶縁は,二重絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。
6
C 61558-2-19:2008
さらに,次を適用する。
− クラス0Ⅰ変圧器又はクラスⅠ変圧器については,入力巻線と本体との間の絶縁は,基礎絶縁で構成
しなければならない。また,出力巻線と本体との間の絶縁は,二重絶縁又は強化絶縁で構成しなけれ
ばならない。
− クラスⅡ変圧器については,入力巻線と本体との間及び出力巻線と本体との間の絶縁は,二重絶縁又
は強化絶縁で構成しなければならない。
19.1.2 中間金属部(例えば,鉄心)を本体に接続せずに入出力巻線間に配置する変圧器については,中間
金属部と入力巻線との間,又は中間金属部と出力巻線との間の絶縁は,少なくとも基礎絶縁で構成しなけ
ればならない。
注記 少なくとも基礎絶縁によって入力巻線又は出力巻線から,又は本体から分離していない中間金
属部は,関連部分に接続されているとみなす。
さらに,次を適用する。
− クラス0Ⅰ変圧器又はクラスⅠ変圧器については,中間金属部を介した入出力巻線間の絶縁は,二重
絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。
− クラスⅡ変圧器については,中間金属部を介した入出力巻線間の絶縁は,二重絶縁又は強化絶縁で構
成しなければならない。中間金属部を介した入力巻線と本体との間及び出力巻線と本体との間の絶縁
は,二重絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。
19.1.3 クラス0Ⅰ変圧器及びクラスⅠ変圧器には,入出力巻線間に保護スクリーンがあってはならない。
19.1.4 入出力回路を電気的に接続するコンデンサを変圧器に付けてはならない。
19.101 出力回路と保護接地との間に接続があってはならない。
19.102 出力回路と本体との間に接続があってはならない。
適否は,検査によって判定する。
19.103 外部配線接続用の入出力端子は,これらの端子への導体の挿入点間で測定した距離が 25 mm 以上
になるように配置しなければならない。その距離を障壁で達成する場合,この障壁は,絶縁材料製で,変
圧器に永久的に固定しなければならない。
適否は,検査及び中間金属部を無視した測定によって判定する。
19.104 独立変圧器については,コンセントがあれば,変圧器の一部でなければならない。機器用変圧器
については,機器との接続は,二重絶縁を施したケーブル又は可とうケーブルによって確実にする。
19.105 出力巻線は,コンセントがあれば,その接地用端子に中央点接続を施さなければならない。出力
巻線が二つ以上ある変圧器については,その巻線を二重絶縁又は強化絶縁によって分離しなければならな
い。代替処置として,巻線の中央点タップを,コンセントがあれば,そのすべての接地用端子に接続され
た共通点に一緒に接続することができる。出力回路のコンセントの接地用端子は,保護接地に接続しては
ならない。
適否は,検査,JIS C 61558-1 の 18.1 の試験及び箇条 26 に準拠した測定によって判定する。
注記 じょう乱減衰変圧器は,金属及び絶縁材料の両方のエンクロージャを備えることができる。
19.106 変圧器には,相導体と中央点に接続された導体との間に又は二つの相導体間に接続された機器に
短絡が生じた場合に,出力回路を切断する
図 101 に示す断路保護装置を装備しなければならない。この場
合,断路保護装置は,
表 101 に示す時間内に作動しなければならない。
注記 この表は,JIS C 60364-4-41 の表 41A から抜粋されている。
適否は,検査及び次の試験によって判定する。
7
C 61558-2-19:2008
断路保護装置は,変圧器の入力を 0.94∼1.06 倍の定格電圧のいずれかより厳しい電圧に接続し,出力端
子を,一つずつ中央点に接続し,次に相互に接続することによって判定する。このとき,断路保護装置は,
表 101 に示す時間内に作動しなければならない。
図 101−短絡の場合の出力回路の保護
表 101−最大切断時間
U
o
a)
V
最大切断時間
s
120 0.8
230 0.4
277 0.4
400 0.2
400 を超え 0.1
注
a)
U
o
は,対地公称交流実効値電圧である。
19.107 機能上の理由で用いられた入出力巻線間のスクリーンが接地接続される場合,スクリーンと出力
巻線との間の絶縁は,二重絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。
20 部品
部品は,JIS C 61558-1 の箇条 20 によるほか,次による。
20.5 JIS C 61558-1 の 20.5 によるほか,次による。
入出力電圧間で比率が 1:1 で,電圧帯域Ⅱで使用するようにした変圧器については,出力回路のコンセ
ントは,一般の電源コンセントに直接接続できるプラグを差し込めるようなものでなければならない。
20.101 固定配線に永続的に接続するようにしたじょう乱減衰変圧器では,19.106 に準拠した断路保護装
置は,IEC 60269-3 に適合するヒューズ又は小形の回路遮断器でなければならない。可搬形じょう乱減衰
変圧器では,断路保護装置は,定格電流が 6.3 A までの,JIS C 6575 規格群に適合するヒューズでもよい。
適否は,検査によって判定する。
8
C 61558-2-19:2008
21 内部配線
内部配線は,JIS C 61558-1 の箇条 21 による。
22 電源接続及びその他の外部可とうケーブル又はコード
電源接続及びその他の外部可とうケーブル又はコードは,JIS C 61558-1 の箇条 22 によるほか,次によ
る。
Z 形取付けは,250 VA 以下の出力にだけ認められる。
23 外部導体用端子
外部導体用端子は,JIS C 61558-1 の箇条 23 による。
24 保護接地接続
保護接地接続は,JIS C 61558-1 の箇条 24 による。
25 ねじ及び接続部
ねじ及び接続部は,JIS C 61558-1 の箇条 25 による。
26 沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離
沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離は,JIS C 61558-1 の箇条 26 による。
27 耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性
耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性は,JIS C 61558-1 の箇条 27 による。
28 耐腐食性
耐腐食性は,JIS C 61558-1 の箇条 28 による。
9
C 61558-2-19:2008
附属書
附属書は,JIS C 61558-1 の附属書による。
参考文献
参考文献は,JIS C 61558-1 の参考文献による。
10
C 61558-2-19:2008
附属書 JC
(
参考)
JIS と対応する国際規格との対比表
JIS C 61558-2-19:2008 変圧器,電源装置,リアクトル及びこれに類する装置の安
全性−第 2-19 部:じょう(擾)乱減衰用変圧器の個別要求事項
IEC 61558-2-19:2000, Safety of power transformers, power supply units and similar
devices−Part 2-19: Particular requirements for perturbation attenuation transformers
(Ⅰ)JIS の規定
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
箇 条 番 号
及び名称
内容
(Ⅱ)
国 際 規 格
番号
箇条番号
内容
箇 条 ご と
の評価
技術的差異の内容
(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
6.101
定格 出 力電 圧 の上
限値及び推奨値
6.101
JIS に同じ
追加
JIS では,推奨電圧に 100 V 及
び 200 V を追加した。
日本の標準電源電圧をカバーさ
せた。
12.102
無負 荷 時の 出 力電
圧と 負 荷時 の 出力
電圧 と の差 の 許容
値
12.102
JIS に同じ
追加
JIS では,周囲温度条件が第 1
部の 5.4 に規定された温度で
あることを明確にした。
単に“周囲温度で試験をする”だ
けでは,分かりにくいので,明確
にした。
追加
数式にある U
no-load
は無負荷出
力電圧,U
load
は負荷時出力電
圧を意味することを明確にし
た。
数式に使用されている記号の明
確化を行った。
13A
2 次短絡電
流特性
定格 2 次短絡電流
が表 示 され た 場合
の測 定 方法 及 び許
容値
−
なし
追加
2 次短絡電流特性を追加した。 第 1 部で追加した規定を引用し
た。
19.1.1
19.1.2
19.1.3
入出 力 巻線 間 の絶
縁構造
19.1.1
19.1.2
19.1.3
JIS に同じ
追加
クラス 0I 変圧器の入出力巻線
間の絶縁構造をクラス I 変圧
器に合わせた。
クラス 0I は,クラス I と同レベル
の要求をする。
20.5
使用 す るプ ラ グの
タイプ
20.3
JIS に同じ
変更
項番号の変更
対応する第 1 部の版が新しくなっ
たことによる。
JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 61558-2-19:2000,MOD
2
C
615
58
-2
-19
:
20
08
11
C 61558-2-19:2008
被引用法規
電気用品安全法(予定)
注記 1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記 2 JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
2
C
615
58
-2
-19
:
20
08