奈良山雅俊
2014年11月26日20時43分
「トドがひなたぼっこをしている」。北海道斜里町の住宅地で24日午前9時50分ごろ、野生のトドが道路にいるのを住民が見つけた。パトカーまで出動。町職員らが10人がかりでトドを毛布などにくるみ、軽トラックに載せて約1時間後に海に帰した。
トドは雌の成獣で体重約150キロ。見つかったのは斜里漁港から約250メートル入ったところ。夜明けごろに漁港のそばで釣り人が見かけていて、街の中をうろうろしていたようだ。
この時期はトドが北海道に南下してくるが、日本海側が中心。オホーツク海に面した斜里町では2009年1月に海岸で目撃されたぐらいという。最近、漁港で好物のニシンがよく釣れていて、追ってきたトドが船の引き揚げ場から上陸したとみられる。町立知床博物館の村上隆広学芸員は「それにしてもなぜ住宅地にまで来たのか」と首をかしげている。(奈良山雅俊)
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朝日新聞社会部
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