内海亮 編集委員・潮智史
2014年11月26日17時28分
Jリーグが、リーグ収入から各クラブに割り当てる配分金のルールを見直すことを決めた。各クラブの経営努力に応じて配分する金額を増やし、クラブ間の競争を促していく。クラブ経営の安定化や競技力向上を図るのが狙いだ。
Jリーグは公式戦の放送権料やスポンサー料を一括管理し、収益の一部を各クラブに配分している。Jクラブを全国各地に誕生させてきた流れの中、経営に苦しむJ2クラブを配分金などで手厚く保護してきた。
Jリーグの村井チェアマンは「J1の資金を使いながらJ2を増やしてきた」と過去の経緯を振り返る。J2は2005年の12クラブから12年に22クラブに増加。賞金を含む配分金の比率は、05年がJ1とJ2で3・9対1だった。ドイツやフランスと近かった。だが、現行は1・9対1にまで縮小された。今後はJリーグの増収があった場合、2・5対1になるまでJ1に厚く配分する。
Jリーグは拡大路線に一定のめどがついた現状を踏まえ、経営難のクラブには自助努力を求めていく。一方で、J1の上位クラブを優遇していく。村井チェアマンは「J1が輝くことでリーグ全体がよくなる」と強調する。
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