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阿蘇中岳、本格噴火に移行の可能性も  2014年11月26日

阿蘇中岳、本格噴火に移行の可能性も の写真、図解
噴煙を上げる阿蘇中岳=25日午後2時半ごろ、阿蘇山上
 阿蘇中岳第1火口は25日午後、小規模な噴火が続いた。福岡管区気象台の現地調査では、噴煙が上空500メートルに達しており、阿蘇市波野や大分県竹田市の一部などで降灰を確認。噴石が飛散したという情報はないものの、気象台は「本格的な噴火活動に入る可能性がある」として監視、警戒を強めている。

 気象台によると、降灰に関する住民の情報から、少なくとも早朝には噴火したと推定。火口周辺の傾斜計でも午前6時すぎ、地殻変動を観測した。

 噴火警戒レベルは火口周辺規制の「2」を継続。火口から約1キロ圏内では大きな噴石、風下では圏外でも小さな噴石に警戒するよう呼び掛けている。

 火口から約4キロ離れた高森町上色見地区では農作物や車に火山灰が積もった。一帯には火山ガスとみられる臭気も漂い、空には“灰雲”の帯ができた。

 同地区の畜産業荒牧弘幸さん(61)は午前6時すぎ、「ゴォー」という音を聞いた後、降灰を確認。「これだけまとまって降るのは久しぶり。降り続けば、牧草や牛にも影響が出かねない」と心配した。

 阿蘇谷と阿蘇山上を結ぶ県道では、観光客らが路肩に車を止め、灰白色の噴煙を写真に収めていた。福岡県小郡市の主婦平田敏枝さん(66)は「1カ月前に来たときは白色の噴煙だったが、きょうは真っ黒でびっくり。御嶽山の噴火もあったので少し怖い」と話した。(植木泰士、藤山裕作)


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