VAddyとCircleCIを組み合わせると、簡単に継続的セキュリティテスト環境が実現できます。
git pushするとCircleCIのジョブが起動し、テストサーバにコードをデプロイ、そのテストサーバに向けてVAddyからWebの脆弱性検査を実施します。
今回は、
git push -> Unit test -> Deploy(Staging) -> VAddy test -> Deploy(Production)
という流れで解説します。
Unit testが失敗した場合は後続の処理は行われませんし、VAddy testが失敗した場合も本番にコードがデプロイされません。
こうして、ユニットテストとWeb脆弱性検査を定期的に実施して問題のないコードのみを本番環境にデプロイできます。
VAddyはインターネット経由で検査HTTPリクエストを送るため、外部からアクセスできるテスト用Webサーバが必要です。すでにステージングサーバなどがあれば、それが利用できると思います。
CircleCIのインスタンスは外部からアクセスできないため、残念ながらCircleCIのみで完結することはできません。これが出来ると便利さが違いますので将来対応します。
VAddyに検査対象のサーバを登録し、スキャンが出来るようになりましたらWebAPIのキーを発行します。発行方法はマニュアルを参照ください。
CircleCIのプロジェクト設定画面で、環境変数にVAddyのAPIキーなどを登録します。
登録する環境変数は、
の3つです。VADDY_HOSTはVAddyに登録した検査対象のFQDNです。VADDY_USERはVAddyのログインIDです。
プロジェクト用のcircle.ymlファイルを用意します。gistにサンプルのyamlファイルを置きました。
https://gist.github.com/ichikaway/2576218f4d05dcda815a
test: override: - ./test.sh deployment: staging: branch: master commands: - ./deploy.sh - git clone git@github.com:vaddy/vaddy-api-ruby.git && rvm use 2.1.0 && cd ./vaddy-api-ruby/ && ruby vaddy.rb - ./deploy2.sh
git pushしてVAddyで問題がなければdeploy2.shまで実行されます。
もし、VAddyの検査で1件でも脆弱性が見つかった場合はそこで処理が停止して、deploy2.shは実行されません。
このようにVAddyのクライアントを使えば簡単にVAddy連携できます。既にVAddy Jenkinsプラグインは公開しておりましたが、最近のCI as a Serviceの流れもあったので、RubyでVAddy APIを操作するツールを実装して簡単に組み込めるようにしました。
VAddy API Rubyはオープンソースとして公開しておりますので、CircleCI以外のサービスにも適用して連携できると思います。
WebAPIの仕様書も公開しておりますので、独自のクライアントツールを作り、プロジェクトに組み込むことも出来ます。
VAddyはCIと連携し継続的なセキュリティテストを実現するサービスです。無料プランでも実行回数無制限ですので是非お試しください。
http://vaddy.net