個人的には、ほとんどの若者の失敗は許されるべきだと思っている。どんどん失敗すればいい。たとえ、大きな迷惑をかけたとしても、のちのち、大きな価値を社会に残せばいいとすら思っている。まあ、もちろん犯罪や道徳上許されないことは別だけど、ひたむきにがんばった結果なら、いいと思う。ミログの城口氏なんかは、たしかに大きな失敗だが、その経験を糧にまたチャレンジすればいい。
しかし、最近起きた2つの出来事は、許されないというか、復帰が難しいものになってしまった。青木大和氏と、みんなのウエディングである。
まず青木大和氏の場合。嘘をついてしまったものは、これからもずっと「嘘つき」とされてしまう。嘘つきというのは、ビジネスや政治活動をする上では、かなり致命的なのだ。嘘をついて騙して益を得ようとしたという人物という印象がついてしまう。これはダメージとしては大きすぎる。たとえ、どんな失敗をしたとしても、自分の名前で本音で活動すべきだった。今回のケースで、政治的な活動はもちろん、公に名前を出して活動することが、不可能とは言わないまでも、やりづらくなってしまったのは事実だろう。
そしてもう一つが、みんなのウエディングの社長。実は、会ったことがあるが、非常に誠実でまっすぐな人物だったが、売上を補填するために、身銭を切って補填してしまった。一見「社長が自分の金を払って売上をあげようとしたのは、法的にはダメでも、そこまで許されないことなの?」と思う人もいるかもしれない。
しかし、粉飾というのは、市場から見たら絶対に許されないことなのだ。粉飾を一度でもしてしまったら二度とまっとうなビジネスが許されない。少なくても起業をしても、投資を受けることはかなり難しくなる。反市ということで上場が許されないし、買収されるのも難しい。そんな出口のない会社に投資をする人など稀だ。もちろん中小企業としてやっていくという手はあるが、一度は上場まで持っていった敏腕社長としての輝かしい経歴はは使えないものになってしまう。
たとえ、売上が未達で株価が下がったり、倒産したとしても、再チャレンジはできた。いくらでもできた。しかし今回ので、二度とチャレンジできなくなってしまったのだ。