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 長崎県対馬市の寺に侵入し仏像を盗んだ疑いがあるとして、韓国人の男4人が逮捕された事件で、盗まれた仏像が市の有形文化財だったことが25日わかった。県警によると、4人のうち2人が容疑を認めているといい、この仏像を狙った動機や犯行の経緯を調べている。

 窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕されたのは、自称住職の金相鎬容疑者(70)のほか、農業や警備員、会社員を自称する47~54歳の男3人。県警によると、4人は24日、同市美津島町小船越の梅林寺の倉庫に侵入し、銅製の誕生仏(高さ約10・6センチ)を盗んだ疑いがある。同市・厳原港の韓国・釜山に向かうフェリー乗り場で職務質問を受け、紙袋に入れた誕生仏を持っていたため、24日夜に緊急逮捕された。

 対馬市教委によると、誕生仏は9世紀に朝鮮半島でつくられたもので、2005年に市有形文化財に指定された。