【川端編集長のニュース一言解説】南野拓実が「うっさいんじゃ、ボケ」と言ったとして、それは本当に「問題」なのか?
2014 11/26 07:41
南野拓実がカカウに捨て台詞? セレッソ大阪の試合中におきた一幕(ライブドアニュース)
ユアテックスタジアム仙台で開催されたベガルタ仙台とセレッソ大阪の試合で、南野拓実選手がピッチ上で暴言を放っているように見える一幕があった。
ゴール前の決定的場面でシュートを外した南野選手に、パスが回ってこなかったチームメイトのカカウ選手がすかさずクレーム。これにカチンときたのか、南野選手はカカウが後ろを向いた後、捨て台詞を吐き捨てた。
かわばた編集長の一言解説
まずは「なんでこれが大手サイトのニュースになるんだ?」という素朴な疑問を抱きました。南野拓実が「うっさいんじゃ、ボケ」と実際に言ったかはともかくとして、「言っていたから何なんだ?」とも思うわけです。
試合中、選手たちはピッチで激しいやり取りをしています。体をぶつけ合いながら、90分にわたって走り回るスポーツですから、精神的にも極限状態になっていきます。当然ながら、いろいろなことが起きています。
私はゴール裏でカメラを構えていることもあるのですが、そうなるといろいろなやり取りがあるわけです。みんなそれぞれ勝利への欲求を持ちながら、同時にフラストレーションも溜めているので、時には衝突もあります。言い合いも起こります。南野くらいの言動は別に珍しくも何ともありません。むしろ日本は全体に大人しいほうで、欧州や南米の試合を見れば、もっと激しく味方同士でも言い合っています。
もちろん、言ってはいけないラインというのはありますよ。いわゆる「悪口」と言われるものは当然アウトでしょう。また、発言のターゲットが審判員であれば、警告の対象にもなってきます。ただ、今回の南野のケースはまた違うのではないかと思います。
南野はそのハートに「野性」を残している部分があって(それは彼のストロングポイントでもあります)、それが悪い方に出てしまうことは確かにあります。ただ、この件についてだけ言えば、元ドイツ代表のベテランFWに対して食って掛かる19歳の若者を「生意気だ」と叩くのはちょっと違うのではないかと……。
まあ、何が言いたいのかというと、「このくらいの言い合い、試合中なら割りと普通だよ?」ってことです。