こんにちは、LIGのアートディレクターの長岡です。
前回の記事「“5W1H”をもとに、サイト制作時の背景やインサイトの課題を洗い出そう」では、Webサイト制作に関する基礎についてお話させていただきました。
今回はWeb担当者ならぜひやっておきたいアクセスログ解析を使った、オーガニック検索からの流入、そのときに使われているキーワードの分析方法などについて説明していきます。
なお、LIGブログ編集部では「Googleアナリティクスの基本的な使い方特集」という特集もやっておりますので、初心者の方はそちらもあわせてお読みいただければと思います。
オーガニック検索とは、GoogleやYahoo!、Beingといった検索エンジンを利用してのサイト訪問になります。
これらを調べることで、「サイトを訪問するユーザーが、どういうことに興味・関心を持って自分たちのサイトを見ているのか?」「ユーザーに対して、きちんと有益な情報(コンテンツ)を提供できているか」を分析することができるようになります。
なお、2013年の9月より、Googleが全ての検索に対してSSL通信を使用することになった結果「(not provided)」が増加してしまい、それらを上手く解析できていないという方々も多いと思います。
まだ対策ができていない、という方はこちらの記事「Google Analyticsのnot provided対策方法まとめ」を参考にしてください。
(not provided)については今後も変更される予定はないようなので、このままの状態がずっと続くと思われます。
よく見るアクセス解析の項目に関しては、カスタムレポートを作成し、簡単に確認できるようにしておくことで作業を効率化しましょう。
カスタムレポートの作成方法については、こちらの記事「セグメントやオリジナルのレポートを作成してGoogleアナリティクスを活用しよう」に詳しく書かれているので、参考にしてみてください。
デフォルトのレポートは見なくてもいい数値も含まれているため、どこを見ていいのかよく分からなかったりすることもありますが、カスタムレポートを使用すれば見たい情報だけに絞ることができます。
簡単に作成できるので、まだ試したことがないという方は、ぜひ活用してみてください。
「指標」に関しては、下記を設定してください。
「ディメンションの詳細」に関しては、下記を設定してください。
このレポートからは、どういうキーワードで検索し、どのページにランディングしているか、ということが分かります。
これらを把握することで、ユーザーがどういうキーワードに興味を持ち、さらにどのページにランディングしているのかが分かるようになります。
そして、そのページでの離脱率が高いのであれば、そのページに何らかの問題がある、という仮説を立てることができます。
下記の記事では33業界別の平均直帰率というものが紹介されていますので、参考までに直帰率を比べてみましょう。平均値よりも数字が上回っている場合は、改善する必要があります。
検索からの流入が多いということは、そのキーワードが検索エンジンで上位表示されているということでもあります。
現状の順位を知るとともに、競合がどんなキーワードでタイトルやDiscriptionを表示しているのか分析し、参考にしてみましょう。
「titleタグ」「meta description」「h1タグ」の書き方などについては、こちらの記事「SEOの基本中の基本!「titleタグ」「meta description」「h1タグ」の書き方まとめ」をご参照ください。
全体の検索キーワードのボリュームを知ることで、将来どこまでPV数を伸ばすことができるのかを推測することができます。
検索ボリュームを調べるためによく用いられる公式ツールは、下記のものになります。
検索キーワードのボリュームを調べたら、検索キーワードのトレンドを分析しましょう。きっといろいろな気づきがあると思います。
特にECサイトを運営するうえで、トレンドを知ることは重要です。たとえばその商品の季節性を知っておくことで、最適なタイミングで各種の施策を投入することができるようになります。
これからの時期であれば、クリスマスに関するキーワードが盛り上がってくると思われます。それを裏付けるデータの一例として、「ケーキ」のトレンドを調べてみると、やはり12月に上昇していることがお分かりいただけると思います。
ロングテールキーワードとは、さまざまなキーワードを組み合わせて検索されるキーワードのことです。それらを知ることで、ユーザーがどんなキーワードで検索しているのかをより深く知ることができます。
こちらもカスタムレポートを利用して簡単に設定することができます。
「指標」に関しては、下記を設定してください。
「ディメンションの詳細」に関しては、下記を設定してください。
「フィルタ」に関しては、下記を設定してください。
※正規表現:「^\s[^\s]+(\s+[^\s]+){1,}\s$」(半角スペースを含む2キーワード以上を抽出)
※notprovidedを非表示:「notprovided|(not provided)|(not set)」
いかがでしたでしょうか。
ひと口に検索キーワードといっても、さまざまな分析方法があると思います。
そして分析結果はきちんと整理し、コンテンツマーケティングやSEO対策、リスティング広告などに活かさなければ、全く意味がありません。
もし自身では難しいという方は、LIGでも「アクセスログ分析」から「設計・制作」そして「運用・改善・コンサルティング」と幅広くおこなっておりますので、ご相談いただければと思います。お問い合わせはこちらになります。
何卒よろしくお願いいたします。