今日の目黒は小雨が降っております。
さて、「新しいシルクロード」に関する話題がワシントン・ポスト紙に出てきたのでこの記事を要約します。
おなじみのランドパワー論ですが、具体的な地図でルートが示されたところがいいですね。
これについては今夜の放送(http://live.nicovideo.jp/gate/lv199750402)で少し解説します。===
中国で世界最長の鉄道の旅が始まるby イシャーン・サローア
●11月18日に中国東部の工業都市である義烏(Yiwu)から、82両編成の貨物列車が出発した。その旅は21日後となる12月にマドリッドで終わる歴史的なものであった。
●この貨物列車がカバーする距離はほぼ1万キロであるが、これは貨物列車として世界最長であり、ロシアの有名なシベリア鉄道よりも長い(以下の地図を参照のこと)。

●義烏には小さな消費製品の最大の卸センターがあり、外国のビジネスマンや小規模な仲買人などが集中しており、アラブ人の大規模なコミュニティもあるほどだ。
●しかもこの都市はさらに大規模なプロジェクトを開始しており、自国の台頭する経済とヨーロッパの市場をつなげることを狙っている。
●「義烏=マドリッド線」は、大陸間の陸上貿易を再活発化させようとする北京の新しい取り組みを表している。これは「新しいシルクロード」という計画であり、習近平主席が400億ドルをかけて貨物列車のためのインフラや集積施設の改善への投資を決定している。
●もちろん貨物を使った貿易というのは主に海上を通じたものであるが、エコノミスト誌によれば、ヨーロッパの高級品への中国市場での需要の高まりによって、ユーラシアの鉄道貨物も発展しつつあるという。
●また、ロイターによれば中国はヨーロッパの会社に握られている貨物の分野における自国の企業の機能を強化する狙いがあるという。すでに中国は世界貿易の中心的な存在であるが、この計画を推し進めているのは歴史的な優越感である。
●この貨物線のルートは中国の最西部である新疆ウイグル自治区を横断しており、中央アジアのカザフスタンを越えている。このルートでは、数百年前に中国の製品が草原や針葉樹林を越えて向かっていた。
●別の貨物線のルートではトルコを通過してヨーロッパに向かっているものもある。国営の新華社通信が発表した地図によれば、新しいシルクロードは陸だけでなく海を通るものがある(以下の地図を参照)。

●中国の海洋貿易の野望は、その国営企業がインド洋沿岸を越えて、バングラデシュ、スリランカのハンバントタ、そしてケニヤへの港湾施設への莫大な投資を行っていることからもわかる。
●中国の世界への展開、とりわけアフリカへの取り組みは、海軍規模の拡大と、アフリカ東岸へのプレゼンスの確立へとつながっている。
●何人かの専門家によれば、習近平氏の「新しいシルクロード」というプロジェクトは、ヨーロッパとアジアのロジスティクスとマーケットを結びつける地政学的な狙いがあるという。
●ボストン大学の国際関係論の准教授であるミン・イー氏によれば、これはアメリカのアジアへの「リバランス」への対抗であるという。
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