選ばれるエンジニアはドキドキ!? - 転職志望者が自由に話を聞ける、GMOペパボの「ペパランチョン」企画とは

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選ばれるエンジニアはドキドキ!? - 転職志望者が自由に話を聞ける、GMOペパボの「ペパランチョン」企画とは

目黒せつこ  [2014/11/26]

転職を考えている会社について調べるときに、いったいどういう行動をするだろうか? 例えば転職求人サイトを見て、雰囲気を調べるかもしれない。また会社名で検索して、WEB上で情報を求めるかもしれない。一番良いのは、内部に知り合いがいて直接話をきけることだが、そんなにうまく知り合いがいるなんてことはそうそうない。良くて、面接の最後に少し質問ができるくらいだろう。

今回伺ったのは過去に社長のコスプレボーイスカウトっぽい内定式を取材させてもらったGMOペパボさん。同社が行っている「ペパランチョン」というユニークな企画が悩みを解決してくれるというのだ。

「ペパランチョン」って何なんですか!?

気になる「ペパランチョン」とは、GMOペパボに興味を持っている人を対象にした昼食会のこと。特設サイトから気になるエンジニアを2名選んで応募するだけ。きっかけとなったのは、7月に入社したくまきさんというエンジニアで、転職活動中ペパボのエンジニアにコンタクトを取り、人事担当を交えたランチ座談会をしてもらったのがたいそう良かったらしい。

「ペパランチョン」応募ページ

ノミネートされたエンジニアの方たち

実際の画面を見てみると、まるでエンジニアの人気投票のようだ。一体どんなエンジニアが応募者から選ばれ…いやいや、どんなすてきな会が開かれているのか、ペパランチョンの様子を見せてもらった。

パソコンを覗きながらエンジニアランチ

おじゃましたのはGMOインターネットグループの「シナジーカフェ」。健康に配慮されたメニューをビュッフェ形式で選ぶことができる。おいしいランチと渋谷を見渡せる景色の良い席、そしてそれぞれが手に持つパソコン…さすがはエンジニアのランチだ。

席につくなり取り出されるパソコン

今回参加したのはエンジニアの田中さん(仮名)、そしてペパボエンジニアの栗林健太郎さん、常松伸哉さんの3名だ。栗林さんはGMOペパボの技術責任者、界隈では「あんちぽくん」として有名な方で、田中さんもTwitterアカウントをフォローし、一度は会いたいと思っていたネットアイドル的存在だそう。一方常松さんは同社が運営するサーバー「ヘテムル」の根幹を支えるエンジニアで、ヘテムルを使っていた田中さんはぜひ話を聞いてみたいと思ったそうだ。

最初は気恥ずかしそうに自己紹介をしていた3人。「この間、Twitterに草むらの写真をあげてませんでしたか?」など軽い雑談から始まり、プログラムの祝日判定についての悩みで盛り上がったり、「ペパボで売り上げが伸びている分野は?」など会社に関わる質問が発生したり、和やかな空気だからこそ聞ける話がぽんぽん飛び出てくる。

社内の雰囲気についての質問では、その場でパソコンを開いて3人で社内SNSをのぞきこんだり、ふつうの面接や外部のカフェなどの面談では、ここまで柔軟にいろいろ見ることはできないだろう。「このエンジニアは新卒だから、最近勉強をしていて…」なんて、SNSの発言者の紹介、「電話に出たときに『GMOペパボ』って言いにくいんですよね」というちょっとした悩みなんかも。

感想は…?

約1時間のランチを終えて、参加者の感想を聞いてみた。

栗林さん「終わってみて、大変楽しい時間をいただいたというか(笑)。逆に刺激をもらいました。僕らもいろんな人と話したいんですけど、昼間仕事しているのでそういうわけにもいかないじゃないですか。勉強会などでも交流はありますが、もうちょっと、仕事半分ふわっと半分くらいのノリの場があればと思っていました」

常松さん「そうですね、昼間の時間とかにしらふで(笑)話して。いろいろとたくさん見て質問をいただくので、こちらも説明する中で再確認できて、有意義でした。あと、単純に選んでもらえるとめっちゃうれしい(笑)。今日はいつもメガネなんですけど、気合を入れてコンタクトで来ました」

田中さん「すごく新鮮でした。勉強会などもありますが、それとは違ったオープンな機会でうれしかったです。今日はかなりリラックスできました。面接などは苦手なので…」

栗林さん「入る入らない以前に、どういうところなんだって知りたいですよね。面接が唯一の聞ける場所だったりしますし…」

田中さん「そうですね。単純にオフィスに初めて来て、きれいだなということだけでも印象的でした(笑)。それに、エンジニアが働きやすい、意志を持って制度をまわしているところに一番共感しました」

人材開発グループの貝瀬さんが満足そうな顔でほほ笑んでいる。実はこの感想、企画の狙いがきちんと当たっていたことを示していたのだ。

人材開発グループのねらいとは

貝瀬さんは語る。

貝瀬さん「もともとは、ちょっと採用を強化したいという目的に対して、"エンジニア辞典"みたいなものがあったらいいね、と言っていたんです。応募者から社員のスキルや性格が見えて、そういう人たちと話して決めたりする面談形式もありかもしれない、と話したら『やりましょう』となりまして。各エンジニアも立候補してくれて、18人程集まり、今にいたります。あのページができたので、裏ではやっぱり『エンジニアの人気投票だ!』と盛り上がっていますね(笑)。今後たくさん応募が来たら、投票結果を出してみるのもいいかもしれません(笑)

この日のランチメニュー

もちろん採用につながるといいなと思ってはいるのですが、今回はうちのことを知って自分ごとにしてもらうというのが1番の目的です。何かの記事やニュースでペパボ社員の名前を見たときに、『あのときしゃべった●●さんだ』と身近に思ってもらえるような。

あとは逆に、ペパボエンジニアとしてもいろいろな方と会ってもらって、外の価値観を得てもらいたいというのもあります。こちらだけが何かをしているというよりは、お互いにハッピーになれれば。

例えば技術的なことは、外部との仕事でキャッチアップする機会がたくさんあると思うのですが、社内の仲が良すぎてコミュニティが偏りがちになってしまうこともあって、話す範囲が狭くなると…サクッと言うと、"コミュ障"になるなと(笑)。面談しているようで、実は社員のコミュ力を鍛えています(笑)。また、会社のことを質問されたときに答えられないこともあると思うので、これを機会に自社のことも知ってもらいたいなという裏テーマもあります。そうして会社のことを聞かれても答えられるようになってくれると、人事は楽だなと(笑)」

なるほど栗林さんと常松さんの感想を見直すと、「外から刺激をもらった」「会社のことを再確認できた」とまさに狙い通り! 今後も企画を広げていく予定はあるのだろうか?

貝瀬さん「みなさん働いているので、お昼の時間だけでなく夜の時間を活用したり、もう少し人数を集めてフェス形式でやったりするのも良いかなと思っています。また、福岡でも実は同じことをやっているので、福岡の方々にもうまく発信していきたいですね」

参加する人、企画する人、みんなの楽しそうな姿が印象的だった「ペパランチョン」。ランチを使ったオープンな面談は、今後他の会社などにも広がっていくかもしれないと思わせられる試みだった。

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