ギラヴァンツ北九州 柱谷監督が続投 単年契約も長期政権視野
柱谷体制でJ1へ! J2ギラヴァンツ北九州は25日、柱谷幸一監督(53)の来季3年目の続投を発表した。契約期間は2015年2月1日から16年1月31日まで。柱谷監督の意向で単年契約となったが、クラブは就任2年目でJ2で九州勢最高の5位に押し上げた手腕を高く評価した。
今季の北九州は、昨季の16位からクラブ史上最高の5位へ大躍進。柱谷監督は組織的に守り、カウンター攻撃を仕掛ける戦術を徹底した。強化費はJ2の22クラブ中19番目のチームが、J1昇格プレーオフ(PO)圏内でシーズンを終了。ホームスタジアムがJ1の基準を満たさないためPO出場はできなかったものの、17年には新スタジアムが完成し、16年シーズンから昇格争いに加わることが可能になる。
原憲一ゼネラルマネジャーは今季最終戦後に「柱谷監督とはシーズン終盤から話をしてきた。できれば長期にわたって指揮を執ってもらいたい」と話し、昇格を見据えた長期政権を視野に入れていることを強調。柱谷監督も「できるならこのチームで長くやりたい」と以前から話しており、悲願のJ1昇格へ着々と土台が築かれているといえそうだ。 (向吉三郎)
◆柱谷幸一(はしらたに・こういち)1961年3月1日生まれ。京都市出身。京都商高-国士舘大を経て日産自動車、Jリーグの浦和レッズ、柏レイソルでMF、FWとして活躍。90年に日本代表となり、国際Aマッチ29試合出場で3ゴール。2001年からJ2山形の監督となり、J2京都では昇格したJ1でも指揮を執った。JFLだった栃木を08年度にJ2へ昇格させたが同年に解任。J1浦和でのゼネラルマネジャー職を経て、13年から北九州の監督に就任。元日本代表主将の弟哲二氏もJ2水戸で監督を務める。177センチ、77キロ。
=2014/11/26付 西日本スポーツ=