先日、仕事で失敗をした。
失敗というより敗北というほうがしっくりくるレベルだ。
こんなことを言うと少々大げさに聞こえるかもしれないが、そのせいで丸一日を棒に振ってしまったし、自力では解決出来ず同僚に助けてもらってなんとか切り抜けた体たらくだったので自分としては完全なる敗北だった。仕事から帰る電車の中でも
「あぁ自分ってつくづく情けないなぁ」
とがっくり肩を落としていたのである。
しかし少し時間が経ち冷静になってから何故自分はこんなに落ち込むのだろう?と心の中を探ってみると、その根っこには
「自分はもっとやれるはずだ」
というちっぽけなプライドがあることに気づいた。がっかりするということは自分で自分に期待していることの裏返し。
「自分で自分に期待する」
口をついた言葉がとある曲を思い出させた。
俺はまだここに居るぜ
ずっと死ぬまで泣いているぜ
俺はまだ俺を好きか
(明日はどっちだ!/真心ブラザーズ)
俺はまだ俺を好きか?と自問自答する炎のシンガー、YO-KING。
そんな彼に自分を重ね合わせる。
そう、オレもまだオレを好きでいたい。
老け込んで錆びつくにはまだ早い。
人生死ぬまで勉強。
往生際悪く、最後まであがきまくってやろうじゃないか。
負けねえぞ
明日はどっちだ
君はどこにいる
よし、明日も頑張ろう。
(終)