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公的年金の運用する積立金 130兆円超に11月25日 17時11分
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公的年金の積立金のことし7月から9月までの運用実績は、国内の株式市場で株価が堅調に推移したことなどから、およそ3兆6000億円の黒字となり、運用する積立金の総額は130兆円を超えました。
公的年金の積立金を運用している、GPIF=年金積立金管理運用独立行政法人は、25日、ことし7月から9月までの運用実績を発表しました。
それによりますと、積立金の市場運用の収益は3兆6223億円、率にすると2.87%の黒字でした。
内訳は、国内債券が3152億円、国内株式が1兆2892億円、外国債券が8108億円、外国株式が1兆1779億円の黒字になっています。
これにより、運用する積立金の総額は130兆8846億円になりました。
これについて、GPIFは、「国内の株式市場で、円安の進行を背景に輸出関連銘柄への買い注文が広がるなど株価が堅調に推移したことに加えて、ドル高により外国株式のプラス幅が拡大したためだ」としています。
GPIFは、収益性をより高めるため、先月、国債など国内債券の運用比率を引き下げる一方、国内株式と外国株式の比率を引き上げるなどとした新たな運用方針を決めており、厚生労働省では、年内をめどにリスク管理の体制強化策を取りまとめることにしています。