Ｊ１川崎のＤＦジェシ（３４）が今季限りで退団することが２５日、分かった。移籍３年目の今季は若手の台頭やけがの影響で出場機会が減り、リーグ戦の出場はここまで２１試合。本人は現役続行を希望したが、シーズンを通しての活躍を期待していたクラブと条件面で折り合わなかった。去就は未定という。

　ジェシはコリチーバＦＣ（ブラジル）から２０１２年に加入したブラジル人センターバック。豊富な経験に裏打ちされた安定感のあるプレーと対人の強さに定評があったが、今季は５月に左膝半月板を手術し、１０月には右脚内転筋を痛めるなどけがに苦しんだ。

　陽気な人柄でファンサービスも積極的に行うなど、サポーターからも愛されていた。１０月１２日のナビスコ杯準決勝第２戦で敗退後には「クラブにタイトルをもたらせず、サポーターの皆さんに謝りたい。試合後にはいろいろなことが走馬灯のように浮かんできた」と退団を示唆するコメントを残していた。

【神奈川新聞】