7-9月米GDP:年率3.9%増に上方修正、企業利益は伸び減速
11月25日(ブルームバーグ):7-9月(第3四半期)の米実質国内総生産(GDP)改定値は速報値から上方修正された。個人消費や企業設備投資の上方修正が大きかった。
米商務省が25日発表した第3四半期GDP(季節調整済み、年率)改定値は前期比3.9%増と、速報値の3.5%増から上方修正された。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は3.3%増だった。
ソシエテ・ジェネラルのシニア米国エコノミスト、ブライアン・ジョーンズ氏(ニューヨーク在勤)は、「第4四半期にかけて勢いが一段と増すだろう」と述べ、「第4四半期も恐らく3-3.5%増のペースで拡大している」と続けた。
経済全体の約7割を占める個人消費 は2.2%増と、速報値の1.8%増から上方修正された。耐久財や非耐久財のいずれも増加した。
今回のGDP改定値発表に伴い、第2四半期の個人所得も改定された。賃金・給与が519億ドル増と、当初の1025億ドル増から大幅に下方修正された。第3四半期の賃金・給与は660億ドル増となっている。
GDP改定値で初めて発表される企業利益は税引前ベースで2.1%増と、前四半期の8.4%増から減速した。
設備投資や住宅投資を含む固定資本投資は第3四半期に6.2%増と速報値の4.7%増から上方修正された。
在庫投資のGDP寄与度はマイナス0.1ポイントと、速報値のマイナス0.6ポイントから上方修正された。
一方、純輸出の寄与度は0.8ポイントと、速報値の1.3ポイントから下方修正された。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:Economy in U.S. Expands 3.9%, More Than Previously Estimated (2)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Victoria Stilwell vstilwell1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Carlos Torres ctorres2@bloomberg.net 西前 明子
更新日時: 2014/11/26 02:27 JST