ネットタイガー

虎の威を借る狐です。

逢えないと思っていた主人公に再び逢えると嬉しい

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photo by Patrick Gage


つい最近、本屋で見かけたこの書籍。

さよならの手口 (文春文庫)

さよならの手口 (文春文庫)

文春文庫「さよならの手口」。へー、若竹七海氏の新刊出たのか。手にとってみると…、おおっ!これは!女探偵「葉村晶」シリーズの新作じゃないか!しかも文庫書き下ろし!


…失礼ながらあまりメジャーな作品ではないと思うのでご存知無いかもしれませんが、私、若竹七海氏の作品、取り分けこの葉村晶シリーズが好きなのです。女性探偵の活躍するちょっとブラックなハードボイルド、という感じでしょうか。短編集「プレゼント」「依頼人は死んだ」に続く長編「悪いうさぎ」から13年!まさか彼女にもう一度会えるとは思っていませんでした。実に嬉しい出会いでした。


思えば過去も、もう逢えないと思っていた主人公に出会うことが度々あり、そのたびに驚きと喜びに震えたものです。


原りょう氏の探偵シリーズ主人公、沢崎。

愚か者死すべし

愚か者死すべし

こちらは2004年発売。前作「さらば長き眠り」より9年ぶり。内容は今ひとつでしたがw。


高千穂遙氏のクラッシャージョウシリーズ。

水の迷宮 (クラッシャージョウ)

水の迷宮 (クラッシャージョウ)

こちらは前作「ダイロンの聖少女」より8年ぶり。2013年発売。


諸星大二郎氏の妖怪ハンターシリーズより稗田礼二郎

2014年発売。前作「魔障ケ岳」より9年ぶり。
※2009年の単行本「闇の鶯」に1編だけ登場あり。


などなど。マニアックな話ですみません。どの作品もスパンが10年近くあり、「もうこのシリーズは読めないな」と思っていたものばかりなのですが、書店で続編を見かけると「お!」と嬉しい驚きがありました。好きだったシリーズの続きを描いてくれた作者様に感謝です。


皆さんが好きだったあのシリーズ、あの主人公も、実は続編が出ているかも?探してみると懐かしい出会いがあるかもしれませんよ。


【追記】

ついでに高村薫氏の合田雄一郎シリーズも調べてみたら、「レディ・ジョーカー」から12年経って新作出てたんですね。

太陽を曳く馬〈上〉

太陽を曳く馬〈上〉

こちらは12年ぶり。

冷血(上)

冷血(上)

さらに3年後。

ハードカバーだったからノーチェックだった(高村氏の本はなかなか文庫化されない…)。今度読んでみよう。