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UPDATE 1-麻生財務相が選挙戦に言及、「一番風が吹いていない選挙」

2014年 11月 25日 12:30 JST
 
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(内容を追加しました)

[東京 25日 ロイター] - 麻生太郎財務相は25日、閣議後の会見で、来る衆院選は、向かい風でもなければ追い風もなく、直近3回の選挙で「一番風が吹いていない選挙だ」とし「凧はあがらん」と指摘。投票率が下がることを考えると、地元の後援会活動を続けてきた「風頼りでない人があがってくる」と厳しい選挙戦を見通した。

<2年間で経済指標で下がったのは「金利と失業率」だけ>

総選挙の争点については、「アベノミクスの成果を問う(選挙)だ」と語った。「この2年間で、経済指標で下がったのは2つだけ。金利と失業率だけで、これ以外はみな上がった」と成果を強調。

消費税率10%への引き上げを当初予定の15年10月から1年半延期し17年4月とすることを決めた理由について「4月以降消費の伸びが止まった。下がってはいないが止まった」と説明。17年4月には「消費税は間違いなく上げさせてもらう。あと2%上がっても大丈夫だと(いうところまで)、可処分所得もそこそこ増えているところまでにするのが次の選挙で選ばれた人の責任だ」と述べた。

足元の景気情勢についても「景気で一番大事なのは雇用。間違いなく雇用は伸びている」とし、給料・雇用・失業率が好転したことをあげ「緩やかな回復が続いていることは間違いない」と語った。

<20年度PB黒字化目標、法定化する話ではない>

消費再増税の延期で、安倍晋三首相が堅持するとした20年度の基礎的財政収支(PB)黒字化目標の達成は一段と厳しくなっている。財政健全化の姿勢を担保する手法として、法制化を検討する考えはないかとの質問に対して、20年度黒字化は「目標で、今の段階で法定化する話ではない」と述べるにとどめた。

<短期間の暫定予算に含み>

12月の総選挙で、来年度予算編成は大幅にずれ込むことになった。今後の編成スケジュールについて麻生財務相はあらためて「早期編成しないと景気に影響する」としながらも、「年度内成立を考えると希望的観測はあるが、今の段階でこういうのが望ましいといっても意味がない」と指摘した。

ただ、年度内成立に関連して、短期間の暫定予算に含みを残した。麻生財務相は、政権交代をした2年前には暫定予算50日となった事例をひき「ああいったことにならないようにしたい」とする一方、「1週間とか10日だと、暫定予算の範囲といっても、影響としては小さい」と語った。 (吉川裕子)

 
 
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