高知大学の「1円朝食」大人気 朝の学食利用が7倍に |
2014年11月25日朝刊 |
朝食1食がなんと1円!? 高知大学でそんな破格のサービスが人気を呼んでいる。学生に食習慣を見直してもらおうと、学食を運営する高知大生活協同組合が昨年4月に始めた取り組みで、朝食時の食堂利用者は開始前の7倍に増加。生協は「社会に出る前に正しい生活リズムを身に付けて」と呼び掛けている。
高知大生協は5年ほど前に実施した学生アンケートで、半数が朝食を抜いている状況を問題視。検討を重ね、格安朝食を提供することにした。
もともと収益を追い求める営利企業ではないため、可能な限りの学生への還元方法を模索。仕入れ方法を見直すなどしてコストを削減。また、学食の利用者をより増やすことなどで、格安を実現させた。
対象は学食の年間利用定期券「ミールカード」の利用者で、朝食料金から250円を割り引く仕組み。学食の朝食は251円がメーンとなるため、実質1円で利用できるわけだ。
「1円朝食」は、ハンバーグ▽コロッケ▽卵焼き▽納豆▽カレーライス▽ししゃも―の6種類。ご飯、みそ汁、ひじきなどの副菜も添え、栄養バランスやカロリーに配慮している。
格安朝食は立命館大学(京都市)の「100円朝食」など県外の大学でも広がっているが、多くの大学は利用時間や提供数に制限を設けている。そんな中、高知大は午前11時まで利用でき、数に制限もないため、1限目の授業後に遅めの朝食を食べに来る学生も多い。開始前には1日平均50人程度だった利用者が、本年度は約350人にまで激増している。
学生からは「学食で朝ごはんを食べるため、早く起きるようになった」「メニューも豊富で利用時間も長いから助かる」と喜びの声が聞かれる。
生協はミールカード利用者の保護者にメニューや摂取栄養素、量などの食事の履歴を送付するサービスも行っており、保護者も「子どもが朝食を食べて元気に学校へ行っているので安心」。
運営責任者の和田昌之さんは「がらがらだった朝の食堂が学生で埋まる状況に手応えを感じる。今後もメニューを充実させるなど努力を続けたい」と話している。
耕作放棄地が手作りの水車公園に 四万十町の市川さん造成 |
2014年11月24日朝刊 |
高知県高岡郡四万十町下呉地の鉄工所経営、市川龍起さん(62)が3年前から、近くの耕作放棄地を利用した公園造りに取り組んでいる。コイのすむ池や住民が集える小屋、イルミネーション、発電を見据えた大型水車なども設置。遊び心たっぷりの公園が、地元の評判を呼んでいる。
市川さんは約30年前にも「地域に子供が遊べる場を」と、私財を投じて国道56号沿いに公園を整備。今回は「自分が昔、魚捕りなどを楽しんだ水辺の遊び場を子供たちに」と、最初の公園から約500メートル東にある、谷川沿いの放棄地約990平方メートルを譲り受け、再び公園造りを始めた。
休日を利用して重機で土地を造成。民家の解体作業でもらってきた庭石、シュロなどの庭木を配置し、谷川には石垣を築いて橋や遊歩道を整備した。
色とりどりのコイ22匹が泳ぐ池や鳥の巣箱、約50個のライトが輝くイルミネーションも設置。近くにある「ひかり保育所」の園児が散歩コースとして訪れるほか、子供たちを裏山のクリ拾いに招くなど、地域の憩いの場として定着している。
2年前からは「地域で電気をおこし、災害時に役立てよう」と水車造りにも着手。自ら設計図を書き、直径1・8メートルと3・2メートルの鉄製水車を手作りして据え付けた。発電機は今後取り付ける予定。
「水車公園」と名付け、今後も設備の充実を図るという市川さんは「人を驚かせたり、喜んでもらえるのがうれしい。子供から大人まで、地域の人が集まって楽しめる場所にしたい」と意気込んでいる。
高知市でエコノミクス甲子園・高知大会 高校生が経済知識競う |
2014年11月23日朝刊 |
「闇金融からトイチで500万円借りたら、利息は1年でいくらか?」―。こんな経済知識を競う高校生のクイズ大会「エコノミクス甲子園」が先週、高知市の四国銀行本店で開かれた。実は参加者が少なく、それでいて優勝チームは東京旅行にご招待という、おいしい大会だ。今どき高校生バトルをのぞいてみた。
大会は、宿泊予約サイト「一休」の金子昌資会長が理事長を務めるNPO法人・金融知力普及協会が各地で開いており、昨年から四銀と共催で高知大会を開いている。
□全チーム決勝へ
全国で約2千人が参加するが、高知での知名度はいまひとつ。今年の出場は2年生を中心に、土佐の3チームと小津、学芸、追手前各1チームの6チーム(計12人)にとどまった。
優勝確率もそれだけ高いが、甘くはない。出場者には事前に「ファイナンス入門」「ほけんのキホン」など実に10冊ものテキストが配られる。各自、授業や部活の合間を縫って勉強してきた。
筆記(50問)と早押しクイズの予選も行われたが、出場者が少ないので全チームが決勝へ。勝負の行方は、三つのヒントで答えを推測するクイズ(少ないヒントで正解すれば高得点)に持ち越された。
ほかのチームの得点状況を考慮しながらの攻防は、最終の7問目までもつれた。激闘を制したのは、小津高2年の原一仁君、北村空君の「チーム小津」。
予選成績もトップだった2人は、来年2月の全国大会(東京)に招待される。ここで優勝すれば、ウォール街などを視察する米国旅行だ。
□受験で晴らす
「最近読んだ新聞にずばり出ていて、これはいけるぞって」。小津コンビは学校の休み時間に問題を出し合って知識習得を目指してきた。
原君は先生から経済書を借りて読んでいるほどで、進路希望も大学の経済学部。「優勝で自信が出た」と笑顔を見せれば、弓道部主将の北村君も「誘われて出たけど、お金を稼ぐって面白そう」。
一方、勝利者インタビューのそばで、悔しさを隠し切れないのがほかの5チーム。「おまえが『自信あり』って言うき、信じたやないか」「くそー。答え知っちょったに」
惜しくも2位だった土佐の2年生コンビは「攻め切れなかった」と悔やみ、昨年優勝チームを出した学芸は唯一の1年生ながら3位に入る大健闘。「来年も絶対出る」と再戦を誓う2人に、見守る教諭も満足そう。第1ヒントでの大勝負が裏目に出た追手前チームはさばさばしつつ、「この悔しさは大学受験で晴らす」。
ただ、この大会は優勝者にも甘くない。記念撮影を終えた2人に四銀の役員が「はいこれ」とさらりと渡したのは、「金融商品詳細編」などと記された3冊のテキスト。予選よりはるかに分厚く、細かい文章と図表でびっちり埋まっている。
恐る恐るページをめくる2人。「ぼろぼろになるまで読み込まないと…」。新たな意欲を燃やしていた。
ライバルがいるから勝負も熱い。学校ではあまり習わないけど、きっと将来役に立つ。経済甲子園は、だから面白い。
次の挑戦者のため、昨年の問題を一部掲載しました。これがすらすら分かるなら、ニューヨークだって近いかも。
登録文化財に高知県3件 渓鬼荘・浜川商店酒蔵・旧浜口家 |
2014年11月22日朝刊 |
文化審議会(宮田亮平会長)は21日、歌人の吉井勇(1886~1960年)が隠せいした高知県香美市香北町猪野々の「渓鬼荘」など28都府県の建造物133件を登録有形文化財にするよう、下村博文文部科学相に答申した。高知県内からは安芸郡田野町の「浜川商店酒蔵」、高岡郡佐川町の「旧浜口家住宅主屋」も入り、これによって高知県内の登録有形文化財は計271件になった。
高知県香美市香北町の「渓鬼荘」は歌人の吉井勇が1934年に旧猪野沢温泉に編んだかやぶきの草庵(そうあん)で、木造平屋54平方メートル。親友の酒造家から隠居所を譲り受け、高知市から移築した。吉井勇はこの地に1937年まで暮らし、妻の醜聞で傷ついた心を癒やした。自然や人に触れて創作意欲を取り戻し、「ひと夜寝てあした目覚めのすがしさや物部の渓(たに)を雲湧きのぼる」など多くの歌を詠んだ。
1964年に旧香北町が買収。2006年に現在の吉井勇記念館敷地内に移築された。縁側のある草庵は山あいの自然の中で静かな風情を放ち、室内は中央にいろりを配した6畳間と4畳半の書斎兼寝室。いろり端で勇と地元の人らが杯を重ねた様子がうかがえる。一般公開され、町内外の人に親しまれている。
安芸郡田野町の「浜川商店酒蔵」は1904年に建築された。延べ床面積573平方メートル。1階に仕込み蔵、2階に麹(こうじ)室などがあり、現在も浜川商店が酒造に使っている。
外壁には真っ白な土佐漆喰(しっくい)が塗られ、台風の来襲や強い日差しからから建物を守る5段の水切り瓦など、伝統的な技法が随所に見られる。室内の梁(はり)には魚梁瀬杉とみられる杉。季節によって室内の温度が変わらないよう、通常より壁も厚い。
江戸時代には奉行所や藩校が置かれるなど、田野町は高知県東部の中心地として栄えてきた。そうした繁栄の面影を残しつつ、現役の酒蔵は田野町のシンボルとしてたたずんでいる。
高岡郡佐川町の「旧浜口家住宅主屋」は明治初期に建てられた木造一部2階建ての旧酒造商家で、延べ床面積263平方メートル。正面玄関の両脇に部屋があり、その窓にはめられた出格子と合わせて、外観は長屋門のような趣を持つ。
天井と壁の一部には竹を編み込んだ網代(あじろ)があしらわれ、座敷の違い棚には藩政時代の佐川領主、深尾家の紋章が入った金属製の飾りが取り付けられている。
佐川町の「歴史的風致維持向上計画」により、内外装の改修が昨年終了。現在は佐川町観光協会が管理している。喫茶や土産物販売のコーナーがあり、佐川町の観光拠点にもなっている。
他都府県では、小坂駅本屋およびプラットホームほか(秋田県小坂町)▽中国電力豊川発電所本館(島根県益田市)▽旧今津郵便局(滋賀県高島市)―などが対象。近く答申通りに告示され、登録数は計1万26件となる。
生み出せ“高知家特使” ブログで高知の魅力発信 |
2014年11月21日夕刊 |
都内で「高知家学講座」スタート
生み出せ〝高知家特使〟―。ブログなどで高知県の魅力を発信してくれる首都圏のファン拡大を図る「高知家学講座」が20日夜、都内で開講した。参加者は、尾﨑正直知事らから高知県の強みや弱みの紹介を受け、「自然」「酒好き」「ラテン系気質」など今後PRしていくべき魅力を考えた。
高知県と観光や外商の振興に関する協定を結ぶ富士通が企画。本年度中に3回の講義を行う予定で、富士通グループ社員を中心に約50人が参加した。
座学として、高知県出身のキャスター、福留功男さんを司会に、尾﨑知事と増田寛也・日本創成会議座長が対談。増田座長が国の地方創生の動きなどを説明し、高知県の魅力として「ひろめ市場は高知独特のもの。ラテン系の開放的で明るい県民性だからできる」などと語った。
その後、参加者同士で「高知県の意外な魅力」などをテーマに討議。「屋台目当てで福岡に行く人もいる。ひろめ市場を拡大し、もっと推すべきだ」「海外では日本酒ブーム。ウェブなどで酒文化を発信すれば海外観光客の獲得につながる」などと意見を出し合った。
「高知家」プロモーションに興味を持ち参加したという男性(26)は「高知はPRのためにさまざまな取り組みをしており、出身の茨城県との熱量の違いを感じた。講義を通じて高知の魅力を発見したらネットで発信したい」と話していた。
次回は来年1月、高知県出身の漫画家、西原理恵子さんと酒場詩人、吉田類さんをゲストに、おきゃく文化をテーマに講座を開く。参加者も富士通グループ以外に拡大する予定。
高知県いの町の本川神楽が国立劇場上演へ「伝統の舞見せる」 |
2014年11月21日朝刊 |
国の重要無形民俗文化財に指定されている高知県吾川郡いの町本川地域の本川神楽が来年1月、東京・国立劇場に招かれ、単独で舞台を務める。国立劇場で四国の神楽が上演されるのは初めてで、4時間余りある演目をほぼ通しで披露する大舞台となる。保存会のメンバーは「大勢の人に伝統の舞を見せたい」と熱の入った練習を重ねている。
本川神楽は室町時代に高橋氏一族によって伝えられたとされ、毎年11月中旬からいの町本川地域の神社で奉納される。1980年には国の重要無形民俗文化財に指定された。
国立劇場は年に2回開いている民俗芸能公演で、四国の神楽を紹介しようと企画。「最も山深い地域に伝わり、夜神楽の伝統が残っている」(国立劇場)として今回、本川神楽に出演を依頼した。
1月24日、保存会の10人が出演。午後1時からと4時からの2部構成で、舞太夫が登場する「座つき」や「神迎え」などの儀式的な舞に始まり、躍動的な「山王の舞」、ストーリー性のある「鬼神争い」などを次々に演じる。本来の17演目のうち、中休みに当たる「座祝い」以外全てを披露するという本格的な内容だ。
出演に向け、メンバーは11月から本川交流プラチナセンターで週1回の練習を始めた。昨年入会した伊東均さん(30)は、注連(しめ)縄と扇子を持って舞う「注連の舞」に初挑戦。メンバーが太鼓などを打ち鳴らし、神楽長の伊東安久さん(61)らが舞や所作のタイミングなどを熱心に指導している。
均さんは家でも練習を続け、「伝統の舞をしっかりできるように練習して頑張りたい」と意気込む。県外では初めてのほぼ通しの舞台に、安久さんは「国立劇場に呼んでもらえてうれしい限り」と話している。
「土佐プラ」が高知を散歩する気分を味わえる映像システムを開発 |
2014年11月20日朝刊 |
ルームランナーで桂浜や龍馬脱藩の道を散歩する気分を味わえるユニークな映像システムを、高知県内の異業種交流会「土佐技術交流プラザ(土佐プラ)」が開発した。楽しみながら健康づくりをしてもらうためのアイデア。11月20日から高知市で開かれる「ものづくり総合技術展」で展示する。
土佐プラは1984年に発足。産業技術の開発と発展を目的に、「はし拳ロボット」や和紙で作ったクジラの無線操縦模型など数々のアイデア製品を生んできた。現在、高知県内企業とOBの計33社・個人の会員がおり、毎月定例会を開くなどしている。
開発を始めたのは3年ほど前。会員の家で眠っているルームランナーの活用法が話題になり、「自分が行きたい所を歩いている感じを味わえたらえいねえ」との着想から企画した。
主に開発に当たったのは、パシフィックソフトウエア開発(高知市本宮町)の中城一明専務。ルームランナーに取り付けたセンサーがベルトの回転数を読み取り、その量に応じて画面に風景や音声が流れる。また、地図上に歩いた軌跡が表示される。
「龍馬に会いに桂浜を歩く」「龍馬脱藩の道(韮ケ峠)短縮コース」「四万十川(沈下橋)を巡る」の3コースを設定。
今のところ販売の予定はないが、中城専務は「災害時の避難経路を組み入れたり、昔の東海道を歩いているような時空を超えた体験をしたり、幅広い展開もできる。技術展で多くの人に体験してもらえれば」と話している。
はりまや橋バスターミナルによさこい踊り子像 高知桂LCが高知市に寄贈 |
2014年11月19日朝刊 |
観光客を踊り子がお出迎え―。よさこい祭りの踊り子の像が11月18日、高知市はりまや町1丁目のはりまや橋観光バスターミナルにお目見えした。高知桂ライオンズクラブが結成50周年を記念して高知市に寄贈した。
約1・2メートルの台座の上に、グラスファイバー製で等身大の踊り子3体を設置。浴衣姿でかさをかぶっているが、近年のよさこい鳴子踊りをモデルにしているという。歯を見せた笑顔と風にはためく袖が、祭りの躍動感を表現している。
除幕式では、参田敦会長(55)が岡﨑誠也・高知市長に目録を手渡した。岡﨑市長は「100周年を目指してさらによさこいを発信していきたい」と話していた。
高知県香南市の山北棒踊りに子ども参加し25年 担い手に成長 |
2014年11月18日朝刊 |
18日奉納
高知県香南市香我美町山北の浅上王子宮で18日、恒例の秋の大祭が行われ、300年の歴史がある高知県無形民俗文化財「山北棒踊り」が奉納される。この踊りに幼い頃から親しんでもらおうと、地元小学生が参加するようになって今年で25年目になる。保護者や学校の理解もあって定着し、かつての子どもは担い手に成長。連綿と伝統文化が受け継がれている。
日が落ちた山北公民館裏の広場。投光器の明かりに照らされ、長さ約1・5メートルの棒を握った子どもたちが「サイッ、サイッ」と元気な声を響かせる。今年参加するのは、香我美小学校の5、6年生計18人。10月末から週3回、打ち方や形などの指導を受けてきた。
棒踊りは1963年に発足した山北棒踊り保存会(小倉智会長)が継承。男性10人ずつが東西の陣に分かれて棒を交わす「本棒打ち」や2人一組で打ち合う「小棒」などがあり、例年40人ほどで勇壮な踊りを披露する。
踊り手は本来、青年のみだったが、就職などで地区を出る若者が増加。保存会は子どもが棒踊りに触れる機会をつくり、担い手も育てようと、90年から小学校関係者に協力を得て、山北に住む6年生の男子全員に指導を始めた。児童数によっては5年生も加わり、「小棒」に取り組む。 保存会の踊り手約20人のうち、小学校での経験者は3分の2を占める。その一人で、踊り手のまとめ役「先遣(や)り」を務める山崎淳さん(34)は「若い世代だけが集まる場は他にあまりないし、他の地域から『山北はえいね』とうらやましがられる。子どもたちが将来も続けてくれればうれしい」と語る。
学校の協力態勢も変わらず、小堀美雅子校長も「子どもには、地域の大人と交流し、多くの行事に参加してほしい」と後押し。大祭の日の11月18日が平日なら、他地区の同級生も授業の一環として踊りを見学し、図画や版画などの題材にする。
棒を振る子らは「相手との息やタイミングを合わせて打ち交わすのが難しい」と苦戦しつつ、「同級生やみんなに拍手をもらった時がうれしい」とやりがいを感じている。17日夜に最後の練習を終え、18日午後1時半ごろ始まる儀式の後、踊りの本番を迎える。
750人が坂本龍馬と握手でつながる 高知市で誕生日にちなんだイベント |
2014年11月17日朝刊 |
坂本龍馬の誕生日(11月15日)にちなんだ「第3回レッツゴーハンドインハンド」と「第41回龍馬まつり」が16日、高知市の桂浜であり、龍馬に思いをはせる観光客や親子連れでにぎわった。
高知県立坂本龍馬記念館主催の「ハンドインハンド」は、坂本龍馬記念館前にある「シェイクハンド龍馬像」と、桂浜の龍馬像を大人数の握手でつなぎ、参加者が絆の大切さを実感するイベント。高知県内外から750人が集まった。
龍馬の衣装や着ぐるみ姿の老若男女が約550メートルにずらり。「土佐おもてなし勤王党」やゆるキャラも加わり、和気あいあいと手をつなぎ合った。龍馬ファンが高じて新婚旅行に来た西田好孝さん(30)=北海道名寄市=は、妻の真奈美さん(34)の手を取り、「絆を実感できた」と幸せそうだった。
誕生日の語呂合わせで1115人としていた目標には届かなかったものの、坂本龍馬記念館の学芸主任、前田由紀枝さんは「県外のお客さんも多くてよかった。来年は世界記録に挑戦するつもりなので、一人でも多くの人に感動を味わってほしい」と話していた。
桂浜公園では、高知市観光協会が主催する「第41回龍馬まつり」が開かれた。誕生日のケーキカットの後、龍馬へのメッセージなどを書いたハート形の風船約200個を一斉に飛ばすセレモニーも。無料のしゃも鍋接待には、100メートルほどの行列ができていた。
高知市のアンパンマン達が14体に カレーパンマン初登場 |
2014年11月16日朝刊 |
高知商工会議所青年部(高知YEG、川田昌義会長)が11月15日、高知市の中央公園と高知市はりまや町2丁目の歩道にアンパンマンキャラクターの石像を、それぞれ1体ずつ設置した。高知市中心部に並ぶアンパンマン関係の石像は計14体となった。
高知商工会議所青年部の設立30周年記念事業。高知市中央公園のアンパンマンは高さ1・5メートル。高さ0・9メートルのカレーパンマンは蓮池町通電停そばに設置した。
高知市によると、昨年12月から、市内の団体などが高知駅―播磨屋橋交差点間に計12体を設置しており、ジャムおじさんやドキンちゃんなどと記念撮影する観光客もいる。カレーパンマンの登場は初めて。
高知市中央公園で行われた除幕式で、川田会長が「高知愛を形にし、観光に寄与したい」と述べ、くるみ幼稚園児54人が「アンパンマンのマーチ」を合唱した。
谷本愛咲美ちゃん(5)は「アンパンマンは本当はもっと大きいと思う。でもすごくかわいい」と喜んでいた。