- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 64回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
気軽に雑談できるようになるための50の方法やアイデアについて書かれています。大学の授業などでも実践されているようで説得力もあります。
「雑談=中身のないムダ話」は正解ですが、「雑談=必要のない話」というのは大きな間違い。雑談には「中身がない」からこそ、する意味があるのです。
雑談なのに内容のある話をしようとしていませんか。一般に、雑談では、とりとめのない話をして、相手との距離感を縮めたり場の空気を作ることが目的です。
そのため、むしろ中身のある話をしてしまうと、雑談ではなくそれは議論になってしまいます。とりたてて、内容のない一見ムダな話に意味があるのです。
無理に話をまとめようとしない。抽象的・一般論的な結論を出さない。オチを作らずに、どこまでもズルズル引き延ばしていく。
世間では、どんな話でも結論を求めたがる人がいます。しかし、雑談ではこの姿勢良くありません。
話をまとめてしまったり、結論づけてしまうと、そこで、スパッと話が終わってしまいます。それを避けるためにも、例えば「そうなんだ、そしてね、~」といった形で、終わらせず話題を広げていくことが大事なのです。
では、具体的にどのような話が雑談に適しているのでしょうか。それは「ほめる」ことだと著者は力説しています。
悩んだら、まず「ほめる」。どんな些細なことでもいいので、ほめることが雑談の基本です。それも真剣にではなく、「とりとめのないことをほめる」「なんとなくほめる」のです。
ここでも、ポイントとなるのは、ほめること自体です。
「ほめ」の内容ではなく、「ほめる」という行為そのものに、雑談という目的がある
人間、ほめられて嫌な気分をする人はいません。(嫌味に聞こえるほどの「ほめ」はよくないですが。)
雑談の目的は温かい雰囲気を作ることでもあるのです。それを考えると、ほめて相手を喜ばせるというのは理にかなっているように感じますね。相手の笑顔を誘うことで、一気に固い空気が和むでしょう。
- そもそも雑談は中身がないもの、すること自体に意味がある
- 雑談では話をまとめない、結論を求めない
- 悩んだらまずほめる
以上、『雑談力が上がる話し方』の読書記録でした。
それでは、またお会いしましょう!
雑談力が上がる大事典---会話に困ったとき最初のひとことがスッと出てくる!
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る