- 2010-08-08 23:19:57
- 回答No.1
>500万円の赤字なら、この経営者は自分の財布に500万円の損害を被ったと同じ事になりますよね?
>法人が1億円の損害賠償を負った時は、差額の9千万円は保証人である経営者に支払義務が生じると思います。
「個人事業」と「個人」はイコールですが、「法人」と「個人」はまったく別物です。
一人会社のオーナーなら役員報酬を独占的に決められるので
1億円の利益に対して1億円の報酬を設定することも出来ますが、
損害の差額を経営者が補償する義務はありません。
(ただし、法律に違反したり、連帯保証人にサインしてた場合は別)
会社がした借金は会社を倒産させればそれで終わりです。
法的に債務者は法人であって個人ではないですから、個人に支払い義務はありません。
だから「計画倒産」なんて言葉もありますよね。
法人に借金させて、わざと倒産すれば、経営者は利益を得たままになるという手法です。
このように、法人の利益損益と個人の財布は別ですから、
赤字になっても報酬は発生するのです。
金額は株主総会で決まりますので、
赤字で8億円貰う人もいれば純利益1000億円で500万円しか貰わない人もいます。
大企業の場合、一般株主が納得しないような役員報酬を設定すれば
株主の売りが続出して資産価値が大幅に減少したりで経営が不利になりますから、
無謀な設定をすることはまず無いです。
日産の場合は総資産が桁違いなので、8億円ぐらいではびくともしないでしょう。
- 2010-08-08 23:32:34
- 回答No.2
こんにちは
報酬や会計等に関して専門家ではありませんが、
一応わかる範囲の話を書きます
まず大原則から言えば、株式会社であれば、取締役等の報酬は
(個々の報酬についてではなく、合計金額になるが)
株主総会の決議事項であって、株主がOKと言えば原則OK、
NGといえばNGです
(ただし、有利子負債を抱えている会社であれば、債権者にNGを
突きつけられる可能性はあります)
そのため、「赤字」なら、通常は役員の報酬は低くなるはず
しかし必ずしも、決算上赤字だからといって、業績が悪いわけではないし、
取締役等の働きが悪いわけでもないです
例えば、金融機関で、バブル崩壊後のいわゆる不良債権を、
ある年に全て損失として計上すれば、その年の決算は膨大な赤字になりますし、
メーカー等で、ある年に大きな工場を建てるなどして、
多額の費用を計上すれば、
(もちろん、減価償却されるので、1年だけのはずはありませんが、)
赤字になる可能性もあります
なので、赤字だからといって、必ずしも報酬を低くする
というわけではありません
<以下あくまで個人的な意見であり、偏見があるかもしれません>
まぁしかし、現実問題として、日本において
株主の意見がどこまで経営に反映されているかについては、かなり疑義のあるところであり、
経営者に都合よく操作されている感は否めません
上場企業の株主総会でさえも、多くの場合、前列はすべてその会社の従業員
(もちろん株は所有している)であって、何を言われても「異議なーし!」と
大声で言え!と上司に言われていて、実体上
「経営者によって株主総会が操られている」と言わざるを得ない
状態の会社の多い気がしますしね。。。
また中小企業との比較で言えば、
大企業の方が利害関係者が多く、そのちょっとづつを泣かす(?)ことによって、
結果的に取締役の報酬を増やすことも不可能ではないといった感じでしょうか?
中小企業は、多くの場合、株主=経営者だし、
そもそも配分する資金が少ないので、企業が赤字なら、直接経営者の報酬に響く
ということも言えると思います
何らかの参考になれば幸いです