エイベックスと講談社、集英社、小学館の出版大手3社は25日、アニメ作品をデジタル配信サービス向けに提供する共同事業を始めると発表した。まず、来春までにエイベックスが手がける映像配信サービス「dビデオ」と「UULA(ウーラ)」でアニメの配信を開始する。成長が見込まれるアニメ配信市場で新たなビジネスモデルを作る。
エイベックス傘下のエイベックス・ピクチャーズと講談社、集英社、小学館で2015年1月に新会社「アニメタイムズ」を設立する。社長にはエイベックス・ピクチャーズの勝股英夫取締役が就任する。出資比率は未定だが、エイベックス・ピクチャーズの連結子会社になる予定。講談社、集英社、小学館以外にもアニメコンテンツを保有する企業の資本参加を検討している。
アニメ市場はDVDなどパッケージ市場が縮小傾向にある一方、デジタル配信市場は急速に立ち上がっている。ただ、参入企業が少なく、配信可能な作品数も限られている。長くアニメコンテンツの制作に関わってきた大手出版らが新会社を設立することで、デジタル配信をきちんと収益につなげる仕組みを作る考えだ。
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