衆院選:「今のうち」なら勝てるのか自民 議席を予測

毎日新聞 2014年11月25日 13時00分(最終更新 11月25日 16時33分)

党派別獲得議席数予測
党派別獲得議席数予測
安倍首相の衆院解散表明の記者会見に見入る人たち。投票の行方は?=神戸市中央区の量販店で2014年11月18日午後7時26分、宮嶋梓帆撮影
安倍首相の衆院解散表明の記者会見に見入る人たち。投票の行方は?=神戸市中央区の量販店で2014年11月18日午後7時26分、宮嶋梓帆撮影

 鈴木さんは「実は官邸が10月下旬、独自に世論調査をし、自民党は現有議席より増やし300議席に乗せ、民主党大物議員らも落選するという結果を得たようです。これが安倍首相の背中を解散へと押した。ところが最近、自民党で再調査したら相当悪い数字が出たらしい」と語る。

 同様の情報を得ている野上さんは「それで安倍首相が解散表明で『自公で過半数割れなら辞任』とハードルを下げたのではないか。安倍政権は『数は力』の政治が基本スタイル。集団的自衛権や原発再稼働などを考えると、中央突破も可能な266議席の絶対安定多数がほしいというのが本音でしょう」。

 5人の専門家に共通していたのは、投票率が結果を左右する点だ。鈴木さんは「大義がないからと棄権せず、民意を反映させる貴重なチャンスと考えて投票したほうがいい」。

 いずれにせよ、議席予測はあくまで現時点でのもの。「風」は一瞬で変わる。投開票は12月14日−−。

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